バイトシフト管理に営業効率化、訪日観光客向け端末などーーCode RepublicがDemoDay開催、3社が育成の成果公開

by Takeshi Hirano Takeshi Hirano on 2017.5.1

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East VenturesとYJキャピタルの合同プロジェクト「Code Republic(コードリパブリック)」は4月28日、2度目となる成果発表会(DemoDay)を都内で開催した。East Ventures共同パートナーで同プログラムの共同代表もを務める衛藤バタラ氏はイベント冒頭に支援内容について改めて説明した。

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衛藤バタラ氏

Code Republicの第2期バッチプログラムは2月にキックオフ。3カ月間のメンタリングで進捗確認やブレーンストーミング、隔週で著名起業家などとのディナーミーティングを提供した。資金提供スキームは固定で、700万円で株式の7%をプログラム側が取得する。ポスト(投資後)の企業評価額は1億円となる。第2期のプレゼンテーションに先立って登壇した第1期生は、プログラムに参加したことで企業成長に必要な事業提携やメディア露出などが獲得できたと具体的な成果を披露していた。以下、登壇した第2期生のサービスについてご紹介する。

Baseconnect

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Baseconnectは企業と人物のデータベースで、法人営業の非効率を解決する。情報はオンラインなどの公開情報から収集したもので、30以上の項目、例えば地域や従業員数などの情報で検索をかけることができ、営業リストを効率的に絞り込んで作成することができる。また、これまでの自社で持っている成約企業の情報をアップロードすることで、類似企業のレコメンドもしてくれる。サービス開始後は240万社への利用導入を目指す。価格についてはリスト1件あたり25円。

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世界を見渡すと企業データベースはテク系ではお馴染みのCrunchBaseにMattermark、CBInsightsなどずらりと並ぶ。国内では帝国データバンクと商工リサーチ、日経テレコンなどなど大手から、ユーザベース傘下となったアントレペディア、帝国データバンクと提携したNOKIZALなどぱっと思いつくだけでもいくつか並ぶ。

実際に検索をしてみると非常に快適に絞り込みが可能でこの体験性はすばらしい。ただ、やはりまだ情報にムラがあり、結果的にここの情報をどこまで集められるかといったところだろうか。逆に言えば、情報が網羅されれば十分に大手をひっくり返せる可能性はあるので、ここになんらかのテクノロジーがあるのであれば期待値があがりそうだ。

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クロスビット(ラクシフ)

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アルバイトのシフト管理をスマホ・チャットUIの体験性で従来ソリューションから改善を狙うのがラクシフだ。シフト表の作成にあたるバイトからの連絡、シフト情報の提出、作成、共有など、これまでメールやエクセル、ノートなどで実施してきた作業を効率化する。LINE上で提供されるサービスで、シフト連絡など設定されたBotが自動的に対応してくれるので、情報の漏れなどがない上、リマインドなどについてもプッシュが使えるので見落としが減る。

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シフト表についても集約した情報をそのまま出力するので間違いがなくなり、人が足りていないコマについても自動的にマッチングをしてくれる。現在、ダイヤモンドダイニング系のレストランで試験導入しており、今後の本格的なサービスインを狙う。

アルバイトのシフト管理をはじめ、飲食店などのアナログな現場をデジタル化する動きはスマホシフトが本格化した2010年頃から活発だ。例えば現在、企業コミュニケーションインフラとして大きく成長したトークノートは元々、飲食店経営者だった同社代表の小池温男氏が始めたガラケー対応の店内コミュニケーションサービスがはじまりだし、今回のようなアルバイトシフト特化のシフターというサービスもあった。ただ、2010年前後の当時はまだガラケーが主流で、スマホもまだこれからという状況だったのでアルバイト特化のようなニッチ市場ではサービスは成立しにくかった。

今回、アルバイトのシフトに特化したこのサービスがニッチなまま終わるか、それとも各社の導入が進むかどうかは日本のスマホシフトの状況がどのように変化したかを知る上でひとつ興味深い。

トーキョーサンマルナナ(トマルヨステイ)

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政府発表で2020年に4000万人を見込む訪日外国人観光客向けのスマホ・コンシェルジュサービスが「トヨマルステイ」だ。楽天トラベル出身の代表が立ち上げた民泊ソリューションで、現在、外国人向け対応ができていない約7割の宿泊施設に対して専用端末を含めた集客・コンシェルジュサービスを提供する。

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宿泊施設側が外国人対応しない最大の理由が言語対応だ。これを通信込みの端末(実際に見せてもらったところ、汎用のスマートフォンに特別な契約をしているSIMカードが刺さっているものだった)を宿泊施設に貸与し、それを通じてオンライン通話やチャットで宿泊する海外客に周辺の観光情報を提供する。このあたりはWamazingやBridgeといったサービスが新興組としてスタートアップしている。

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トヨマルステイが他社と違うのは宿泊施設をターゲットにビジネスしている部分で、Booking.comやAirbnb、エクスペディアなどの集客媒体に対しても宿泊施設の情報を配信し、海外旅行客の集客から対応までを一気通貫で提供しようとしている。

 

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