インドネシアGo-Jekの医薬品配送サービス「Go-Med」が医師相談アプリ「HaloDoc」に統合、協力関係を強化

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(左から)Darodjatun Sanusi 氏(GP Farmasi 事務局長兼インドネシア薬剤師会名誉会員)、Jonathan Sudharta 氏(Halodoc CEO 兼設立者)、Monica Oudang 氏(Go-Jek 人事部長)
Image credit: Go-Jek

インドネシアの配車サービス大手 Go-Jek は、同社の医薬品配送サービスである Go-Med を HaloDoc に統合したと発表した。HaloDoc は医師とオンラインで相談することができるアプリ。

Go-Med のサービスは以前 Go-Jek アプリ内で提供されていた。今後は HaloDoc のオンライン相談サービスの一部となり、エンドツーエンドのヘルスプラットフォームと位置付けられる。

HaloDoc の CEO である Jonathan Sudhartha 氏は記者会見の場で、同社が過去1年間に得た知見の結果として今回の統合を判断したと述べた。

私たちの目標は、医療へのアクセスを簡単にすることです。(Sudhartha 氏)

HaloDoc はまた、姉妹会社の ApotikAntar が運営する医薬品配送サービスを終了すると発表した。同アプリは Go-Med に似た機能を持っていた。

2016年4月、HaloDoc の非公開プレシリーズ A ラウンドに Go-Jek が参加した。これが両者の連携の始まりとなった。ヘルスケアスタートアップの HaloDoc は2016年9月にシリーズ A ラウンドで1,300万米ドルの調達に成功している。インドネシアのジョコ・ウィドド大統領はかつて同社を、デジタル業界でインドネシアを一躍有名にするであろうスタートアップ企業の一つ、として称えたことがある。

両社によると、予約とトランザクションの処理を簡素化する努力を続けた結果、発注にかかる時間を88分から40分に短縮することができたという。

在庫を正確に管理するため、HaloDoc は現地の薬剤師とのパートナーシップを強化する必要がある。また、この統合により、インドネシアでの他の都市での展開に先がけて、大ジャカルタ都市圏内での運営にフォーカスすることも必要となる。

Go-Jek は e ウォレット機能 Go-Pay を提供しているが、Go-Pay は現時点で HaloDoc のプラットフォームには対応していないため、ユーザは当面の間現金のみで支払いを行うことになる。

最近 Go-Jek は、Go-Life のサービス群を Go-Jek 本体とは異なる別のアプリに分割した。Go-Life はマッサージ、ホームクリーニング、自動車修理、美容院の予約サービスなどを提供している。これらのサービスを利用するには、ユーザは Go-Life アプリを追加でダウンロードする必要がある。複数のサービスを統合する最近のトレンドから見ると、若干興味深い動きと言えるだろう。

将来的には Go-Jek が展開するすべての都市で Go-Med サービスが再び利用できるようにしたい、と両社は述べた。

また、HaloDoc は現在、同プラットフォーム上に臨床検査予約サービスを追加すべく開発中であるとほのめかした。PesanLab という名の姉妹会社があるが、こちらはすでに同種のサービスを提供している。

【via e27】 @e27co

【原文】

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