連続起業家の成瀬勇輝氏ら、GPS連動の5ヶ国語オーディオトラベルガイド「ON THE TRIP」をローンチ——旅先をモバイルアプリで博物館化

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連続起業家、旅する起業家、(アニメの「ナルト」になぞらえて)幽鬼丸など成瀬勇輝氏の呼称は数知れない。初めて出会ってからもう6年近い歳月が経とうとしているが、彼はこれまでに「自分の仕事をつくる旅」や「旅の報酬」といった自著を上梓するなど、自身が関わる複数のプロジェクトの真ん中に旅というテーマを据えてきた。4年前には旅に特化したメディア「TABI LABO」を共同創業している。

昨年、成瀬氏は TABO LABO を共同創業者に託して代表の座を離れた。それは、どうやらこの動きにつながるものだったようだ。彼は旅をテーマにした新たなサービスで、旅の体験を変え人々の心を魅了しようとしている。GPS と連動したオーディオトラベルガイド「ON THE TRIP」がそれだ。24日、ON THE TRIP がローンチし、iTunes AppStore からダウンロードできるようになった。

世界の名だたる博物館や美術館に行くと、観光客向けに複数の言語で音声ガイドが提供されていることが多い。もちろん展示物には現地語と英語で説明が設けられているが、音声ガイドを使うか使わないかで展示物に対する理解の深さが大きく変わるのは筆者だけではないだろう。「ON THE TRIP」は、この博物館で音声ガイドを使いながら観覧する体験を、屋内外を問わず観光スポットでも実現できるようにしようという挑戦だ。

音声コンテンツは1本あたり120円から。現在はアプリ内課金でダウンロードできるが、将来的には、例えば、神社仏閣などの入口で拝観料とセットで販売し、その神社仏閣とレベニューシェアするようなアイデアも持っている。コンテンツは最大5言語(日本語・英語・韓国語・普通話(北京語)・広東語)まで対応しており、インバウンド需要を取り込むことにも抜かりはない。現在は、新潟県の「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」や奈良市観光協会らの協力を得、連携しながらコンテンツ制作を進めている。

観光スポットのオーディオガイドだけでなく、日本の精神世界を伝えるカルチャーに関するオーディオガイドも提供

これまでにも、美術館や博物館向けの音声ガイドアプリとして、国内なら MyGuide 海外なら MyTours などが存在したが、この体験を建物の外へ持ち出そうという発想はあまり無かった。ON THE TRIP では将来、オーディオガイドの体験を AR(拡張現実)を使ったものにまで発展させる考えがあるそうだ。歴史建造物や史跡・遺跡などでは、これまでの旅に時を超越した体験を追加できるようになるかもしれない。

左から:森上航平氏(エンジニア・UI/UX デザイナー)、成瀬勇輝氏(創業者兼 CEO)、志賀章人氏(クリエイティブディレクター)
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