ラジオ番組の音声検索ポータル「Audioburst」、アドバンスト・メディアらから670万米ドルを調達——ライブラリにアクセスできるAPIを公開

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Image credit: Audioburst

Google はオンライン上に存在する10億以上のウェブサイトから、ユーザがコンテンツをより簡単に見つけることができるようにウェブページをインデックスしている。そして、ある若手スタートアップがそれを音声コンテンツ分野に利用しようという試みを行っている。

自らを「ラジオ専門のキュレーション/検索サイト」と称する2015年設立の Audioburst は、ラジオのトーク番組をリアルタイムでテキスト化しそれをインデックスすることで、検索エンジンから簡単にアクセスできるようにしている。これを行うために自然言語処理(NLP)を利用して、音声コンテンツの背後にある意味を「理解」し、文字に起こしている。さらに、Audioburst はメタデータを自動的に割り当てることで、ユーザが検索ワードを入力したときにそのワードに関連するオーディオクリップ(Audioburst ではこれを「バースト(burst)」と呼んでいる)が検索結果にひっかかるようにすることができる。

Audioburst は本日(6月5日)、日本の音声認識テクノロジー企業 アドバンスト・メディア(東証:3773)がリードし、Flint Capital や2B-Angels などの投資家が参加したラウンドで670万米ドル調達したことを発表した。さらに、放送局やブランド企業、出版社による「パーソナライズ化されたリスニング体験の提供」を可能にする新たな API も発表した。

サードパーティ開発者はこの API を用いることにより、Audioburst のコンテンツライブラリにアクセスして、自身のアプリケーションや車載エンターテイメントシステムなどのコネクテッドデバイスに音声ベースのフィードを利用することができる。実際、Audioburst 上には既に Echo デバイス用の Alexa スキルが設けられており、これによってユーザは口頭で(例えば「ドナルド・トランプ」と声に出すことで)最新ニュースをリクエストすることができる。すると、Audioburst は Amazon Echo を通じて、放送された音声コンテンツの中から適切なクリップを提供してくれる。

Audioburst の共同設立者兼 CEO の Amir Hirsh 氏は次のように語っている。

Amazon Echo や Google Home、音声起動型アプリケーションの人気が高まるにしたがって、音声コンテンツに対する需要も急速に伸びています。実際、2016年の時点で、Google モバイルアプリや Android 端末からの検索クエリのうち20%が音声検索でした。様々なデバイスのおかげで質問に対して音声で答えてもらうということにユーザは慣れてきました。そして彼らは現在、魅力的なコンテンツ体験を求めているのです。

オンライン上で何かの記事を読み、あとになってその記事をまた読みたい思ったときは、キーワードを検索エンジンに入力すれば簡単に見つけることができる。しかし、好きなコメディアンのインタビューをラジオで聴きたい場合、アメリカには何千ものラジオ局があるため目当ての番組を探し出すのは簡単なことではない。Audioburst はこの問題を解決しようとしている。また、放送事業者にとっては、あとで見つけやすくなることで自分たちが提供する最高のコンテンツを広める手助けとなる可能性がある。

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Hirsh 氏は語る。

私たちの目標は音声コンテンツの楽しみ方を変えていくことです。Audioburst は本質的には音声コンテンツ用の Spotify のようなものです。事前に設定した放送局やプレイリストを流すのではなく、AI がリスナーそれぞれに合わせたオーディオストリームを構築してくれます。各ストリームは、多様なプロの音源から切り取った短いオーディオクリップによって構成されます。

ニューヨーク、パロアルト、テルアビブに拠点を持つ Audioburst は現在、主に開発者との協力に力を注いでいる。同社はウェブサイトを通じて基本となる検索インターフェースを提供している。だが、ダイレクトリンクを持ち合わせていない場合は見つけるのが難しい。広報担当者は VentureBeat に対し、将来的には消費者向けのアプリを提供する予定があることを明かしている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】