保険スタートアップのSureが800万米ドルを調達、バーチャル診断によるスマートフォン保険をローンチ

by Paul Sawers Paul Sawers on 2017.6.23

誕生間もない保険スタートアップの Sureがシリーズ A ラウンドで800万米ドルを調達した。このラウンドは IA Capital がリードし、Menlo Ventures、FF Venture Capital、Nationwide Ventures、Assurant、AmTrust などが参加した。

2014年にニューヨークで設立された Sure は、近年登場しているいくつものインシュアテック(フィンテックと同様、保険+テックの造語)スタートアップのひとつで、保険の対象はアパート、ペット、フライトキャンセル、結婚などあらゆる範囲をオンデマンドでカバーしている。同社はまた、ユーザが最適な保険を選ぶことができるよう、AI「ロボットブローカー」を活用している。

fireshot-capture-6-sure-insurance-on-demand-https___www-sureapp-com_
(上)Sure Insurance

Sure はウェブおよび Android と iOS 上ネイティブアプリで利用可能。同社は自社で保険責務を引き受けるのでなくテクノロジー強化に注力し、Chubb や Nationwide のような、代理で保険責務を受ける保険会社と提携している。

今回の資金調達のニュースに加えて、同社は「業界初のスマートフォン保護保険」と呼ぶ製品をローンチした。この保険はスマートフォンの利用期間中いつでも購入可能で、Sure はリモートからデバイスの健全性をテストした後に保険証券を発行する。この技術を Sure は「特許出願中」としているが、Sure モバイルアプリからバッテリ、メモリ、CPU その他すべてを自動で1分以内に診断することを可能にしている。

screenshot-2017-06-14-12-14-33
(上)診断

多くのテストは人間による入力は不必要だが、いくつかの機能は人の手が必要だ。たとえばタッチスクリーンテストでは、ユーザは指で全画面をブルーで塗りつぶす必要がある。

screenshot-2017-06-14-12-15-07.png

このスマートフォン保険では、Sure は今回のラウンドにも参加している保険大手 AmTrust グループの Warrantech と提携している。

設立者で CEO の Wayne Slavin 氏は次のように説明している。

Sure は保険業界を根本的に変革しています。保険会社と共同で開発した完全な保険プラットフォームで、モバイル技術、AI、最先端のデータアナリティクスにより、業界をデジタル化しています。業界そのものを「ディスラプト」しようとする他社とは異なり、私たちは正反対のアプローチをとっています。既存の保険業界は強大であり、Sure は保険の販売や管理を通してそれをさらに強化し、テクノロジーを利用したプロセスを提供しているのです。

第3の市場として最近カリフォルニアでローンチした Lemonade のように、一部のインシュアテックスタートアップが自社で保険証券の責務を引き受けようとするのに対して、多くの企業は Sure のような「正反対の」アプローチをとり、保険業界の既存の大手と提携している。たとえば、家財保険プラットフォームを成長させるべく最近1,400万米ドルを調達した Hippo や、アメリカでのローンチ前に4,500万米ドルを調達したオンデマンド保険プラットフォームの Trov、また、2,900万米ドルを調達し、小規模企業にオーダーメイドのプランを提供するオンラインプラットフォームの Next Insurance などがあげられる。

全米各州でライセンスを取得するのでなくサードパーティの保険引受会社を利用することで、Sure はいち早く全米にビジネスを拡大できた。これは類似のスタートアップが同じ手法をとる理由でもある。

これまでに同社は約300万米ドルをシードラウンドで調達しており、今回の資金調達により、商品開発と新規ユーザ獲得、またマーケティングへの投資を倍増できるとしている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

ニュースレターの購読について

毎日掲載される記事の更新情報やイベントに関する情報をお届けします!

----------[AD]----------