匂いVRのVAQSO、ウエルインベストメントからシードラウンドで約60万ドルを資金調達——B2B向けに匂いの受託制作サービスを開始

SHARE:
22日に都内で開催された記者会見で並んだ関係者
左から:Aoi Pro. 担当者2人、VAQSO 代表の川口健太郎氏、ウエルインベストメント菊池慶輔氏、イリュージョン担当者

東京を拠点とするスタートアップ VAQSO(バクソー)は22日、都内で会見を開き、早稲田大学系の VC であるウエルインベストメントからシードラウンドで約60万ドルを調達したことを発表した。また同日、同社の VR 製品「VAQSO VR」のデベロッパ向けのプレリリース(セミプロトタイプ)を行い、最終的には2018年冬の本リリースを目指すとしている。調達した資金は、製品量産のためのイニシャルコスト、PRや展示会出展などのコストに充当する。

VAQSO は今年1月、においを使った飲食店向けの販促サービスなどを手がけてきた ZaaZ の川口健太郎氏らが設立。VR の HMD(ヘッドマウントディスプレイ)に装着して使う「VAQSO VR」を開発している。

VAQSO VR は、チョコレート菓子の Snickers と同程度の大きさ・薄さで、マグネット磁石により HMD に装着が可能。VR コンテンツに同期して発生させることができる、異なるにおいのカートリッジをセットすることができる。プロトタイプ段階では3種類のにおいのカートリッジが装着可能だが、製品版では5〜10種類のカートリッジを装着できるようにする計画だ。また、デバイスには小さな送風ファンが備わっており、現在開発中の機能ではあるが、送風ファンの回転速度を VR コンテンツと同期させることで、ユーザがバーチャル空間で対象物に近づいたり離れたりするのにあわせて、においを強くしたり弱くしたりすることもできるようになる予定。

なお、今回あわせて B2B 向けのサービスとして「匂い制作サービス」をローンチしたことを明らかにした。このサービスでは、VR のコンテンツにシンクロさせる形で発するにおいを、VAQSO が受託制作する。サービス対象は、主に広告企業、ゲーム制作会社やゲーム企業、映像制作会社などを想定。VR 3D コンテンツと360度映像の両方に対応し、食品メーカーの街頭プロモーション、SF 映画の予告編、災害時の救出シミュレーションなどをユースケースとして想定している。

VAQSO では、VR コンテンツ「WONDERFUL WORLD」を制作する国内映像制作大手 AOI Pro. と協業し、来週開催されるコンテンツ東京2017に出展するほか、アダルトゲームデベロッパのイリュージョンと組んで「VR カノジョ」と組んでハッカソンを展開、ロサンゼルスで開催される Anime Expo にも出展する予定だ。