教員が教えることに集中できるようにーー教材などが一箇所に集まる楽天モールの教育特化版サイト「Educents」

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カリフォルニア州オークランドが拠点の「Educents」は、2013年創業のマーケットプレイスだ。両親や学校、教員などは、5,000点以上(2015年3月時点)の教育関連のおもちゃや教材をここ一箇所で購入できる。

Educentsには、毎月5万人の新規ユーザ数が増えており、これまでに73ヵ国にまたいで20万人の登録ユーザがいるという。(2015年4月時点)。

もともとは、短期間だけ商品を安く購入できるフラッシュセールのサイトとして始まった。その後、出版社など教材をつくる会社などが独自に店舗ページを設けて商品を販売できるマーケットプレイスへと姿を変えた。同社は在庫を持たず、配達は各販売業者が直接行う。

Educentsが抱えるミッションは、教員が「子どもに教えること」という本来の仕事に集中できるように、彼らの時間とお金を節約すること。

一般的に、教員が新しいマテリアルを導入しようとする場合、購入が承認されるだけで数ヶ月がかかるようなことも珍しくない。また、後から払い戻しされるものの、一度教員自身が自腹で払うことが多い。

このような課題を踏まえて、Educentsでは例えば、学校があらかじめ予算を設定できる”EduBucks”という仕組みを設けている。Educentsのプラットフォームで商品購入に使えるデジタルカレンシーだ。10%のEduBucksがもれなくついてくる(100ドル分を入れれば、110ドル分が購入できる)ような仕組みを設けることで、学校の参加を促している。

その他にも、教員が教材を購入するとその領収書が学校側に自動的に送られる仕組みなどを設けることで、面倒な雑務を取り除く機能を提供している。

Educentsは、2015年4月に2,600万ドルを調達したが、それ以前にすでに1,600万ドルの売り上げを報告している。

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