昨年5月に設立された Telepod のビジネスモデルは自転車シェア企業のものと類似している。ユーザはアプリをダウンロードして e スクーターの場所を見つけ、1回払いの49シンガポールドル(35米ドル)のデポジットと利用時間に応じた料金を支払う。これは10分ごとに1シンガポールドル(0.70米ドル)である。
e スクーターのシェアリングサービス以外に、Telepod は時間単位の e スクーターレンタルサービスを提供している。1時間のレンタルは23シンガポールドル(16.50米ドル)、また、24時間の利用は63シンガポールドル(45.50米ドル)だ。
今回の Kickstarter キャンペーンで出資者が得られる特典は以下の通りだ。
15シンガポールドル(10.80米ドル)分の Telepod e スクータークレジットを10シンガポールドル(7.20米ドル)で購入可能。最小出資額が対象。
150シンガポールドル(108米ドル)分の Telepod e スクータークレジットを100シンガポールドル(72米ドル)で購入可能。
500シンガポールドル(360.50米ドル)で Telepod e スクーター5台に広告を出すことができる。
1,200シンガポールドル(865.50米ドル)で、シェアリング対象の10台の Telepod e スクーターを1ヶ月レンタル可能。
Telepod の e スクーターは IoT センサーと GPS を装備しており、e スクーターの場所を特定し追跡できる。これにより、利用者の移動パターンを集め、事業の効率の最大化を狙っている。スマート機能により、無断利用の発見も可能だ。
同国にはすでに Neuron Mobility という e スクーターシェアリング企業の競合がいるが、違いは Telepod がドッキングステーションによらないドックレスシステムを提供していることだ。
Telepod は e スクーターをサンテックシティと国立ポリテクニック(高等教育機関)でテスト運用している。同社は今年8月に、ナンヤン理工大学(NTU)でもローンチを計画している。
もともと駅舎だった歴史的なコンクリート建造物をリノベーションする形で建設され、当初は今年4月のオープンが予定されていたが、工事スケジュールの遅れから完成が6月末にまでずれ込んだ。筆者は2週間前 Station F を訪問したが、その際に工事中の現場を撮影することができた。内装工事や設備搬入はまだ終わっていないかったが、施設の全景はイメージしてもらうことができるだろう。
Station F のオープン祝賀式典で登壇するフランス大統領 Emmanuel Macron 氏 Image credit: Station F/La FrenchTech
訪問時に応対してくれた、Station F のコミュニケーションディレクター Rachel Vanier 氏の説明によれば、3つの建造物が連結された Station F の奥行き長さは、ちょうどエッフェル塔を横に倒したのと同じ程度ということだった(ちなみに、エッフェル塔は高さ300メートル)。最寄り駅はパリ市営地下鉄の Bibliothèque で、フランス国立図書館からも程近い。筆者が訪問したときに周辺を散策してみたところ、スマートフォンで École と SSID 名のついた WiFi をそこらじゅうで拾えたので、どうやら文教エリアのど真ん中のようだ。
Station F には、Facebook や Microsoft など有名テック企業のアクセラレーション部門が入居し、合計26のアクセラレーションプログラムが展開される予定だ。特に Facebook は、Facebook の人工知能研究部門である FAIR(Facebook AI Research)がパリに拠点を置いてこともあり、この分野のスタートアップへの支援に注力することが期待される。施設内には24時間365日利用可能なレストランやシャワールームが用意されているほか、来年には Station F から10分ほどのエリアに600人が生活できる居住棟が3つオープンする予定で、文字通り「スタートアップの街」ができあがることになる。
Station F から程近いところに用意される居住棟(完成予想図) Image credit: Station F/La FrenchTech
500 Startups は内部調査に基づき今日(原文掲載日:6月30日)、過去数ヶ月間において、共同創業者の Dave McClure 氏が本来の能力に達しない状況で活動していたことを発表した。このニュースは、McClure 氏が数名の女性に対し不適切な対応をしたと New York Times 紙が報道した後、まもなくもたらされた。 このブログ投稿によれば、500 Startups の創業者 …
500 Startups の共同創業者 Dave McClure 氏
500 Startups は内部調査に基づき今日(原文掲載日:6月30日)、過去数ヶ月間において、共同創業者の Dave McClure 氏が本来の能力に達しない状況で活動していたことを発表した。このニュースは、McClure 氏が数名の女性に対し不適切な対応をしたと New York Times 紙が報道した後、まもなくもたらされた。
本稿は、Tim Romero 氏による寄稿を翻訳したものです。オリジナル原稿は THE BRIDGE 英語版に掲載しました。 Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を主宰し、日本のスタートアップ・コミュニティ…
Tim Romero 氏
本稿は、Tim Romero 氏による寄稿を翻訳したものです。オリジナル原稿は THE BRIDGE 英語版に掲載しました。
Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を主宰し、日本のスタートアップ・コミュニティに投資家・起業家・メンターとして深く関与しています。