
シンガポールの電動スクータースタートアップ Telepod は、Kickstarter キャンペーンを通して5,000シンガポールドル(3,600米ドル)の調達を狙っている。記事執筆時点(6月23日)で同社はすでに、430シンガポールドル(310米ドル)を集めている。
昨年5月に設立された Telepod のビジネスモデルは自転車シェア企業のものと類似している。ユーザはアプリをダウンロードして e スクーターの場所を見つけ、1回払いの49シンガポールドル(35米ドル)のデポジットと利用時間に応じた料金を支払う。これは10分ごとに1シンガポールドル(0.70米ドル)である。
e スクーターのシェアリングサービス以外に、Telepod は時間単位の e スクーターレンタルサービスを提供している。1時間のレンタルは23シンガポールドル(16.50米ドル)、また、24時間の利用は63シンガポールドル(45.50米ドル)だ。
今回の Kickstarter キャンペーンで出資者が得られる特典は以下の通りだ。
- 15シンガポールドル(10.80米ドル)分の Telepod e スクータークレジットを10シンガポールドル(7.20米ドル)で購入可能。最小出資額が対象。
- 150シンガポールドル(108米ドル)分の Telepod e スクータークレジットを100シンガポールドル(72米ドル)で購入可能。
- 500シンガポールドル(360.50米ドル)で Telepod e スクーター5台に広告を出すことができる。
- 1,200シンガポールドル(865.50米ドル)で、シェアリング対象の10台の Telepod e スクーターを1ヶ月レンタル可能。
Telepod の e スクーターは IoT センサーと GPS を装備しており、e スクーターの場所を特定し追跡できる。これにより、利用者の移動パターンを集め、事業の効率の最大化を狙っている。スマート機能により、無断利用の発見も可能だ。
同国にはすでに Neuron Mobility という e スクーターシェアリング企業の競合がいるが、違いは Telepod がドッキングステーションによらないドックレスシステムを提供していることだ。
Telepod は e スクーターをサンテックシティと国立ポリテクニック(高等教育機関)でテスト運用している。同社は今年8月に、ナンヤン理工大学(NTU)でもローンチを計画している。
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