Startupbootcamp FinTechシンガポールがデモデイを開催、11社の優秀なスタートアップを披露

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Image Credit: Startupbootcamp FinTech シンガポール

シンガポールの CBD(中心業務地区)中心部に位置するフィンテックハブ LATTICE80で昨日(7月5日)、フィンテックスタートアップ11社が、投資家、起業家、その他業界専門家であふれる会場で自社製品のピッチを行った。

APAC 全域から寄せられた500件を超える応募の中から選ばれた11社のスタートアップは、3ヶ月に渡るアクセラレータプログラムに参加した。プログラムのクライマックスは、その内容にふさわしく The Odyssey と名づけられた地域ごとに開催されるデモツアーである。同ツアーは、シンガポール、中国、香港、東京の4市場を対象とする。その最初のデモ開催地がシンガポールだ。

Startupbootcamp FinTech シンガポールのプログラムディレクターを務める Samuel Hall 氏は、プレス声明で次のように述べている。

これらのスタートアップに対する私たちの基本方針は、彼らの継続的な開発と成長を支援してくれる銀行、仲介業者、投資家と接する機会をできる限り多く提供することです。それを効果的に行うには、彼らの元へと足を運ぶことが大事なのです。

全社が、貸金業者などの小規模な金融機関と銀行などの大規模なコングロマリットの両者を対象とした、生産性と収益性を向上させるための金融ソリューションを考案している。

それでは早速、高評価を得ている11社のスタートアップをご紹介しよう!

AIM(韓国)

Automated Investment Service(AIM)は、投資を検討している中間所得層の労働者を対象としている。投資信託は費用が高く、いくらかのリスクも伴う。そのため、投資を行いたいと考えている人たちの大半が、結局はより安全だが低利回りの銀行にお金を預けたままでいる。

AIM は、投資アルゴリズムを実行してくれるリスク管理能力を備えたデジタル投資家を提供している。ベータ版の登録者数はすでに5,000人以上だという。

CherryPay(台湾)

台湾では多くの人が海外送金は手間がかかると感じている。待ち時間が長く、事務手数料も不明瞭な上に高額だ。加えて、受け取る側が資金を受領するまで約2日かかる。

CherryPay が提供する P2P 送金プラットフォームでは、10分おきに更新されるミッドマーケットレートを適用できる。送金1回あたりの手数料はわずか1.5~2%だ。設立者らによると、これらのレートは Alipay よりも安いという。また、即座に資金を受け取ることができる。

CherryPay は2018年第1四半期に約100万米ドルの資金を調達したい考えだ。

Fugle(台湾)

Fugle は自社を「仲買業務向け Google」として売り込んでいる。投資家は同社のプラットフォームを用いて EPS や収益値といった企業の重要情報を検索し、株式の分析に役立てることができる。データはすべてリアルタイムで更新され、報道機関、ウェブクローラ、その他データベースといった様々な経路から取得される。

また、ユーザ行動をトラッキングし収集した、最も関連性が高く検索度の高い結果を表示するページランキングシステムも備えている。

年末までに120万米ドルの資金調達を目指している。

Jumper.ai(インド)

会話型コマースを手がける Jumper.ai は、ソーシャルマーケティングや各個人とのやり取りを通じて売り上げを伸ばす手伝いをしている。例えば、e コマース企業が Jumper.ai の API を自社のプラットフォームに取り込むと、顧客は Facebook Messenger 経由で商品を購入できる。

また、135ヶ国以上で採用されている支払い方法に幅広く対応している。

同社はシードラウンドで8月までに100万米ドルの資金を調達したい考えだ。

Morakot(カンボジア)

Morakot はマイクロファイナンスソリューション向けのプラットフォームを提供する B2B 企業である。

金融業者などの企業の多くは、顧客との金融取引をトラッキングするのに Microsoft Excel といった基本ソフトに依存しているという問題がある。手書きで管理している企業すらあり、この傾向は特に新興市場でよく見られる。

Morakot のプラットフォームはクラウドベースのソリューションで、顧客管理の自動化に活用できる。すべてクラウド上で運用されるため、サーバーを購入する必要もない。

Morakot は今年、ミャンマーへの事業拡大に向けて50万米ドルから100万米ドルの資金を調達する計画だ。

Scalend(インド)

Scalend は AI を利用したデータ分析を手がける。Twitter や Facebook といったオンライン情報源、また ATM や保険請求といったオフライン情報源など、50を超えるソースから顧客の財務データを収集している。

この膨大な量のデータを分析することで予測モデルを実行し、様々な銀行顧客のプロファイルや行動を精密にまとめることができる。さらに、 不正利用検知や信用スコアリングのシステム構築に役立てることも可能だ。

Scalend によると、すでにシンガポール国内の大型銀行やクラウドファンディングプラットフォーム CrowdGenie と提携済みだという。

100万米ドルの資金調達を目指している。

Smallticket(韓国)

Smallticket は、コミュニティが運営するプログラムを中心に事業を展開するインシュアテック企業だ。

基本的に、コミュニティ特有のニーズやライフスタイルに基づき、保険商品をまとめる。消費者は自分に最も適した保険契約を結ぶことができ、保険会社はマーケティングや事務にかかる費用を節約できるため、節約した資金を消費者に還元することも可能だ。

Smallticket は、旅行代理店と共同でグローバルプログラムを展開している。例えば、香港に行く学生が大勢いる場合、Smallticket は学生をまとめて保険会社が一括して契約を結ぶことができるよう手配するという具合だ。

また、独自にヨガイベントも開催している。健康的なライフスタイルを推進し、保険加入者のリスク、ひいては保険料の軽減につないでいる。

シンガポール、マレーシア、タイへの事業拡大を計画しており、そのための資金として200万米ドルの調達を目指している。

Smartfolios(シンガポール)

Smartfolios は、財務投資関連のアドバイスを提供するプラットフォームだ。ユーザは個人的なリスクプロファイルの設定、ポートフォリオの選択、財務上の取引のカスタム化、またパフォーマンスに応じた財務再調整などにより、プラットフォームをパーソナライズできる。

同社が提供する UX は真の意味で「美しく」、そのためユーザはこのプラットフォームを一層使いやすく感じるということも特筆すべきだろう。

同社が目指す資金調達額は約50万米ドルである。

SmartTrade(日本)

SmartTrade は、ユーザが投資戦略をテストしたり導入したりする際のツールを提供するトレーディングプラットフォームだ。ユーザは履歴データを閲覧することができるため、どの戦略が有効かを確認できる。同プラットフォームは、中国と日本の株式市場データを提供している。

また、投資家は自分のストアで戦略を販売することもできる。例えば、ハイテク株向けの戦略を確認し、どういったリスクや利益があるかを知ることができるのだ。

SmartTrade によると、コーディングを一切取り入れていないため、同社のインターフェイスは非常に使いやすいという。シンプルで直感的な操作が可能なビジュアルインターフェイスが採用されている。

同社日本支部はすでに資金を獲得しているが、中国支社はまだ資金調達を計画しているという。

Tixguru(台湾)

現状では、株式取引は時間がかかる。望ましい株式を割り出すのに必要な境界値がわからないという個人投資家も多い。

Tixguru が構築したソリューションは、株式をスクリーニングし、上昇や下落の可能性が高いものを推奨する。投資家はわずか5分で推奨リストを閲覧し、どの銘柄を売買すべきかを確認できるという。

中国へとビジネスを拡大し、事業開発やマーケティング活動を強化するため、同社は100万米ドルの資金調達を目指している。

Vesl(フィリピン)

企業は Vesl が提供するサービスを利用することで、取引信用保険商品を小口で購入することができる。現在、保険料は一年間を対象とし年始に支払われるシステムのため、多額の費用がかかる。

Vesl は利用時支払い(pay-as-you-use)システムを提供しているため、利用者は大金を支払わずに取引信用保険の恩恵を受けることができる。

同社はシードラウンドで90万米ドルの資金調達を目指している。

【via e27】 @e27co

【原文】

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