
HR領域のサービスを手がけるBranding Engineerは8月8日、クラウドワークスへ発行済株式の一部を譲渡したことを発表した。今回の株式譲渡によりクラウドワークスの支援のもと、株式公開(IPO)に向けたコーポレートの体制の強化をすすめる。既存株主からの譲渡で詳細は非公開。
(8日15時追記:同社代表取締役COOの高原克弥氏に確認したところ、クラウドワークスへ譲渡した株式は3250株で発行済株式の2.7%を譲渡したとのこと)
Branding Engineerはエンジニア向けの転職マッチングサービス「Tech Stars」やフリーランスエンジニア向けの独立支援サービス「Midworks」などHR領域のサービスを開発・提供している。同社としての月間売上は1億円を超えており、同社代表取締役の河端保志氏によれば「特に1月にリリースしたMidworks事業は案件数3000件、実稼働数200人と順調に伸びており、エンジニアの満足度も高い」ということだ。
同社は1サービスに注力するのではなく複数事業を同時に開発、リリースを続けている。今後の事業展開について代表の河端氏はこのように考えていると話す。
「立ち上げたサービスは全部伸ばします。弊社はそれぞれの事業部責任者がひとつの会社の代表として事業に対してコミットを必ず達成する文化なので、実際自分が手を離せている事業もたくさんあります。
会社の展開としては、今後渋谷の事業立ち上げ集団として新規事業を立ち上げ続け、人材という分野から働く人々のライフスタイルを変えていきたいと考えています」(河端氏)。
出資はIPO支援と事業シナジーが目的

今後クラウドワークス取締役の佐々木翔平氏が同社のアドバイザーとして参加し、上場に向けたコーポレート体制づくりを同社代表取締役COO高原克弥氏を基軸に実施していく。佐々木氏はクラウドワークスの取締役として上場を支えたメンバーで、ベンチャーインキュベーションを担当していく予定の人物だ。
同社への出資についてクラウドワークス代表の吉田氏は下記のように回答してくれた。
「クラウドワークスはエンジニアやデザイナーなどのプロフェッショナル層を中心に扱っていた時期もあり、今後の事業シナジーも考えて出資したのが今回の経緯です。上場に必要な実務体制などを弊社の知見を活かして支援していきたいと考えています。
弊社は上場の際にサービス1本でやってきましたが、新規事業をどんどん立ち上げ、エッジをきかせてやっていこうという気概には刺激をもらっています」(吉田氏)。
将来的にはBranding Engineerとクラウドワークスが保有する、現状活用しきれていないデータの相互活用や相互送客に関しても視野にいれている。
今後も12月に新規事業の立ち上げを予定しており、リサーチを開始している。同社は2020年までのIPOを目指す。
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