質屋アプリCASH、今度は買取価格比較「ヒカカク!」のジラフへ出資、価格情報の最適化や即現金化の可能性も

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左から:バンク代表取締役の光本勇介氏、ジラフ代表取締役の麻生輝明氏

リユース品を即金で買取する質屋アプリ「CASH」を運営するバンクは8月25日、買取プラットフォーム「ヒカカク!」を運営するジラフに対して出資をしたことを公表した。出資額や取得株式の比率、払込日などの詳細は非公開。ジラフが保有する買取マーケットのデータをCASH事業に活用する狙い。

買取プラットフォーム「ヒカカク!」は月間利用者(サイトに訪問した)数、120万人で、買取商品数は90万件を超える。スマートフォンやカメラなど44カテゴリのリユース品に関する買取価格、リユース扱い店舗の口コミなどを掲載する。リリースによれば現在の月間流通総額は1億円を超えているという。

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昨日24日にバンクはやはりオークションサイト等のオンライン商品データを扱うオークファンと業務提携を実施し、商品相場データの提供を受けることを発表している。今回ジラフとの提携もこれと同様の流れになる。バンク代表取締役の光本勇介氏によれば、ヒカカク!との連携によって、買取相場情報の共有だけでなく、リユースに興味あるユーザーの獲得にも効果が期待できるという話だった。

一方で、スマートフォンのリユース事業に力を入れるなど、やはりガジェットやデジタルデバイスなどに強みを感じるヒカカク!とファッションに強みを持つCASHではややユーザー層が異なりそうな印象もある。この点、ジラフ代表取締役の麻生輝明氏はまだその判断は早く「CASHはファッションに区切る必要性は特にない」と異を唱える。

「事実、リリース時点で(CASHは)ガジェットもそこそこ流通したそうなのでスマホのマーケットやヒカカク!で再販先もしくは即現金化機能として連携が可能だと思っています」。

CASHは面倒なリユースのやり取り(出品やコミュニケーション)をとっぱらったのが魅力のプラットフォームだ。もしジラフの持つプラットフォームで商品の横に「即現金化する」というボタンがあればそれはそれで大変魅力的な導線に思える。麻生氏もこれはまだ単なるアイデアレベルという話だったので実現するかどうかは不透明だが、想像は膨らむ。

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