消費者金融のスタートアップである UangTeman は、シリーズ A ラウンドで株式と債券発行により合計1,200万米ドルを調達した。同社が Tech in Asia に明かした。 このラウンドは K2 Venture Capital がリードし、シリコンバレーの投資家 Tim Draper 氏が率いる Draper Associates が参加した。UangTeman によると、Draper …
UangTeman の Aidil Zulkifli 氏と Darmawan Zaini 氏
消費者金融のスタートアップである UangTeman は、シリーズ A ラウンドで株式と債券発行により合計1,200万米ドルを調達した。同社が Tech in Asia に明かした。
このラウンドは K2 Venture Capital がリードし、シリコンバレーの投資家 Tim Draper 氏が率いる Draper Associates が参加した。UangTeman によると、Draper Associates がアーリーステージの資金調達でインドネシア企業に直接出資するのは、今回が初めてだという。このファンドが発表されたのは昨年。Draper 氏はベンチャーキャピタル「Wavemaker」の東南アジア向けファンドのパートナーであり、従って間接的ではあるが、東南アジア地域に向けた投資実績はすでにあることになる。
債券による融資は香港のアセットマネジメント会社である STI Financial Group が実施する。UangTeman はこの資金でインドネシア国内の借り手ユーザを開拓したい考えだ。同社は1,200万米ドルのうち株式と債券の比率を明らかにしていない。
UangTeman の共同設立者で CEO を務める Aidil Zulkifli 氏は、今回調達した資金は技術開発にも充当するとしている。
アメリカ・オハイオ州で1971年に設立された Vantiv は、小売店舗を相手にクレジットカード決済の処理をしており、アメリカで年間250億件の取引と、売上は1兆ドルほど。ロンドンを拠点とするライバル企業の Worldpay と統合することで Vantiv は欧州にも大がかりな足場を築くことができるほか、「オムニコマースを推進するグローバルなペイメントプロバイダとなり、従来型の小売店舗、統合されたペイメント、グローバルな e コマースに及ぶ幅広い製品と機能を得ることができる」と両社が発表した声明で述べられている。
Vantiv の CEO 兼社長の Charles Drucker 氏は続けてこう述べている。
これは、両社にとって戦略的に意味のある力強い経営統合です。両社の高度に補完性のある事業を組み合わせますので、単独では決して提供できないサービス水準を一致協力して達成することができます。私たちのビジネスには、グローバルな e コマース能力、人材の強み、実行面での集中力があり、名声を高める数々の機会に恵まれることでしょう。