自由視点映像システム開発の韓国ESM Lab、KDDI Open Innovation Fundから資金調達——人気スポーツイベントで実証実験を開始

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複数のカメラを活用した、自由視点特殊映像制作システムを開発する ESM Lab(ESM 연구소、Evolution of Scientific Media LAB)は2日、KDDI とグローバル・ブレインが運営する KDDI Open Innovation Fund から資金調達を実施したと発表した。これは ESM Lab にとって初の資金調達となる。調達金額、調達ラウンドについては不明。

同社は、数十台のカメラで撮影した映像をもとに、視聴者が自由に視点を変更し、まるで時空を超越したような映像を再現できる技術「4D Replay」を開発している。2018年の平昌(ピョンチャン)オリンピックや2020年の東京オリンピックなどの代表的なスポーツイベントで利用されることを念頭に置いており、KDDI にとっては 5G ネットワークで実現するアプリケーションの一つにしたい、という位置付けのようだ。

ESM Lab は今年6月にアメリカ・メジャーリーグと PoC を実施し、2018年の年間契約に向け準備が進められている。NBA、UFC のゲームなどにもこの技術を適応すべく、スポーツチームや放送局などと協力関係を深めている。日本では、今月5日〜6日に札幌ドームで開催された、日本ハムファイターズ vs. オリックスバッファローズの中継で 4D Replay を利用した初サービスが披露された。この模様は追って、スポーツニュースサイト「SPORTS BULL」上で公開される予定だ。

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Via Platum

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