Facebook、AIアシスタントスタートアップのOzloを買収

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食事できる店を Google よりも素早く見つけてくれる Ozlo
Image Credit: Ozlo

Facebook は「人工知能とマシンラーニングを備えた Messenger アプリ内で感動的な体験」を構築していくために AI アシスタントスタートアップの Ozlo を買収した、と同社広報担当者が VentureBeat に対して明らかにした。今回の買収の他に、Messenger チームに加わる計画についても Ozlo のウェブサイトでシェアされた。

Recode によると、本買収の一環として Facebook は Ozlo のテクノロジーと約30人からなる従業員チームの大半を取得し、Ozlo はアプリと API サービスを閉鎖する予定。

2016年10月にローンチされた iOS 向け Ozlo アプリとウェブサイトは、同じ名前の AI アシスタント Ozlo を装備していた。Ozlo は当初、会話形式でレストランのリストの中からユーザがフィルター選択することができる機能に特化していた。

Ozlo のサービスは最終的に、厳格な食事制限が課せられている人向けの料理を提供するレストランのほか、天気予報や映画上映リストなど現地向けビジネスサービスにまで対象を広げた。他のアシスタントサービス同様、Ozlo はYelp や DoorDash などのアプリから API を活用し始め、3月には自社 API を提供するようになった。

わずか1週間前(7月第5週)には、競合である Amazon の Echo や Apple の HomePod に対抗するために Facebook が自社のスマートスピーカーに取り組んでいると DigiTimes が報じている。

今年 The Information が行った報道によると、プライベートなベータテストの段階にあるインテリジェントアシスタント「M」による10のやり取りのうち7回は人による介入が必要とされたという。そのため、Alexa や Siri のように、Facebook のインテリジェントアシスタントで初めて一般ユーザに関わったのは、アシスタントとして動く M ではなく、「M Suggestions」だった。

会話で使用される言葉に基づいて、M はカレンダーイベントを作成したり、Lyft や Uber で配車サービスを利用するよう提案してくれる。7月に M は Food Network のボットからレシピをおすすめする方法を習得した。これは M による2つ目のボットレコメンデーションとなった。

同社 CEO の Charles Jolley 氏(Facebook の元プロダクトヘッド)は、2014年に Mike Hanson 氏とともに Ozlo を設立。カリフォルニア州パロアルトを拠点としている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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