SEやプログラマのアウトプットを自動収集・解析・可視化、チームマネジメントを支援するクラウドサービス「HackerBase」がβローンチ

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東京を拠点とするラビッツは7日、システムエンジニアやプログラマのアウトプットを可視化するクラウドサービス「HackerBase」をβ版としてローンチした。「従業員のパフォーマンスの最大化」をコンセプトに、GitHub、QuitaTeam、esa.io、Kibela などウェブベースのプログラミング開発環境や情報共有サービスと連携、自動的に情報を収集・解析し、目標管理や 1on1 ミーティング(上長と部下との定期的な対話機会)などの質の向上と管理の簡素化を支援する。

ラビッツは2014年8月、アドウェイズや GREE 出身のエンジニア今野浩之氏らにより設立。2015年に実施された Open Network Lab のインキュベーション・プログラム第11期では「Hacker Analytics」というサービスを披露していたが、HackerBase はこれをさらにエンハンスし、以前テーマとしていたエンジニアのスキル可視化よりは、むしろ業務の効率化に主眼をシフトした模様だ。今野氏は、開発チームの業務効率化において、チーム内レポーティングの頻度や深度を高めたいという人たちはいるが、どのように進めればいいかわからないケースや、OKR(Objective and Key Result=目標と主な結果)を取り入れたい企業などに積極的に利用してほしいと話す。

HackerBase のサマリー画面(クリックして拡大)

ヤフーで導入されている「1on1 ミーティング」、アドビシステムズの「CHECK-IN」、GE が社員に導入しているモバイルアプリ「PD@GE」など、チームマネージメントの手法は数々紹介されているが、これらを小チームのスタートアップや中小企業が導入するには手法の取得や社員への運用徹底などの手間を伴う。HackerBase では同様の手法の導入のハードルを下げ、大企業における開発チームマネージメントのノウハウを誰もがアクセスしやすい環境を提供する。今後は連携可能な開発環境・情報共有環境を Backlog、Google Drive、Slack などにも広げ、より多面的な情報を収集できるように進化する見込みだ。

ラビッツはこれまでに、Open Network Lab を運営する DG インキュベーションとジャフコ(東証:8595)から資金調達をしているが、調達ラウンドや調達金額などの詳細については開示していない。

この分野では、Y Combinator 代表の Sam Altman 氏の弟としても知られる起業家 Jack Altman 氏ら設立した Lattice が先月、シリーズ A ラウンドで640万ドルの資金調達に成功している。

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