【追記あり】買取比較サービス運営のジラフがリユース事業「スマホのマーケット」を9月にリリース予定 #bdash2017夏

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2017-08-03 0.14.40

買取比較サービスのヒカカク!などのサービスを運営するジラフは8月1日、個人スマホ売買のプラットフォーム「スマホのマーケット」のリリースを発表した。現在はティザーサイトが公開されている状態でサービスの詳細の情報は公開されていない。

以前から新サービスをリリースするということは麻生氏から聞いていたが実際にどんなサービスなのか、その詳細を麻生氏に聞いたのでお伝えしたい。

スマホのマーケットは中古携帯やiPhoneをC2B2Cで売買することができるプラットフォーム。まず、スマホを売りたい人は同サービス上でスマホを出品することで買いたい人とマッチングする。実際に購入が決まれば、一度スマホのマーケットに商品を送り、その後買い手に商品が届く仕組みだ。

この「一度スマホのマーケットに商品を送る」という点が同サービスの特徴。スマホのマーケットが動作チェックや除菌クリーニング、無料修理サービスを担うことによりユーザーが安心して中古スマホを購入できるような設計をしている。

MM総研が発表している「中古端末市場の推移・予測」では、中古端末市場が2018年度には326万台に拡大すると予測されている。しかし、同社が約2000人に向けて実施したアンケートによれば約80%が中古スマホに対して抵抗がある・やや抵抗があると回答したそうだ。

この市場の中で同社はC2Cのオンライン取引でも安心な中古端末の取引を目指す。3年後には100万台の流通を掲げ、さらには既存サービスとの連携などの展開も想定している。

スマホ売買だけでない付加価値の提供を目指す

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ジラフ代表取締役の麻生輝明氏

ここからはB Dash Camp 2017 Summer in Sapporoで麻生氏に取材した内容を記載する。

まず他の携帯電話の買取販売業者との違いだが、これに関しては先に述べたとおり安心感と高く売れて安く買えるというところがユーザーのメリットだ。同氏によると「SIMカードと端末を別々に買おうとしたときに、端末が意外に高いというのは必ずあたる壁」だという。

既存の買取販売業者では在庫リスクを想定して買取価格を査定、販売するためその分買取価格が下がり中古品の購入価格は上がる。同サービスでは出品者が値段を決めて手数料を差し引いて販売するため、買取業者に依頼するよりも高く売って安く買う流れが実現しやすい。

さらにスマホを売る・買うといった先に端末の保証サービスや格安SIMの同時購入といった付与サービスの拡大を目指している。

リリース時点では購入する際に端末で動作可能な格安SIMを表示する形になるが、今後はサービス上でSIMのエントリーパッケージの申し込みもできるような展開を考えている。

「中古買取市場では本を売るならブックオフ、フリマならメルカリやヤフオクという位置づけがありますが、インターネットのスマホの売買に関してはまだ各社のシェアが分散している状況だと思っています。今後、格安SIMの普及などにより中古スマホの需要が増えていく中で、中古のスマホを売るならスマホのマーケットといったボジションの確立を狙っています」(麻生氏)。

買い手は除菌・動作確認されているスマホを利用可能なSIMと一緒に安く購入できる、保証もついている、というのが端的な訴求ポイントだろう。先々としてはキャリアショップ機能のオンライン化のような形を目指していく、ということだった。

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