香港の自転車シェアリングスタートアップGobee.bike、Alibaba(阿里巴巴)などから900万米ドルを調達

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HongKong_Gobee_bike
Image Credit: Gobee.bike

香港に拠点を置く自転車シェアリングサービス企業の Gobee.bike は、シリーズ A ラウンドで900万米ドルの資金を調達した。このラウンドはロシアの VC 企業 Grishin Robotics がリードし、Alibaba Hong Kong Entrepreneurs Fund(阿里巴巴香港創業者基金)が参加した。

Gobee.bike は今回調達した資金を、技術力の強化、研究開発の増強、そして市場拡大に充てる計画だとしている。

同社は中国の競合大手である Mobike と Ofo に対する戦略について尋ねられた際、設立者と従業員が様々な文化的バックグラウンドを持ったチームであり、技術的なアドバンテージがあることを挙げた。米国、アジア、ヨーロッパなど多様な市場での知識と経験がチームからもたらされるとしている。なお、Ofo も Alibaba が主な出資者になっている

「技術的なアドバンテージ」について具体的には言及されなかった。

Gobee.bike は他にも、同社の「一流の投資家たち」と、チームがビジネスを迅速に実行できる点を利点として挙げている。共同設立者で CEO を務める Raphael Cohen 氏は、Rocket Internet の Foodpanda とHotelQuickly の元共同設立者でもある。

なお、Rocket Internet は、スタートアップを迅速に立ち上げて拡大する能力のある起業家らを支援することで名高い。

Gobee.bike は「紅包(お小遣い)」機能を盛り込み、利用者増を狙っている。紅包が付与された自転車を発見したユーザは、特定の時間分の無料利用が可能になる。金額は最大で100人民元(14米ドル)相当となっている。

今後数ヶ月で同社はさらなるソーシャル機能を実装してユーザのコミュニティを形成するほか、サービスのスケーラビリティを向上し、新市場向けにアプリのローカライズも行う予定だ。

同社のスポークスマンは、すでに数千台の自転車がサービスに導入されているとしたものの、具体的な台数は明言しなかった。ユーザ数についても公開していない。

Gobee.bike はいまだ非常に若い段階にある。Mobike(摩拜単車)や Ofo(小さ黄車)への対抗を視野に入れるのであれば、現在よりずっと多くの軍資金が必要となるだろう。競合2社はそれぞれ約10億米ドルを調達している。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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