Hong Kong X Technology Fund、同社初のアクセラレータプログラムに参加するスタートアップ6社に投資

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Hong Kong X Technology Fund は本日(8月14日)、同社のアクセラレータプログラムの一環として香港に拠点を置く6つのテック企業を対象に、初となる投資ラウンドを発表した。今回選出されたスタートアップらの一部は、アクセラレータプログラムの期間中、同社が香港で運営するコワーキングスペース「X-LAB」に入居する。

この発表の数日前、同社はヨルダンで新規 X-LAB コワーキングスペースを開設している。今回選抜され、プログラムへの参加が認められたスタートアップは以下のような顔ぶれだ。

  • BacMuno – 調剤とバイオテクノロジーの会社で、バクテリアを活用した癌の免疫療法を開発している。サルモネラ菌を使った方法を採用し、人間と動物の両方を治療対象としている。
  • Efinix – プログラマブルロジックの分野で独占技術を開発した企業。
  • eTopus – 「次世代データセンター」で利用される超高速インターフェースを扱う会社。ハイパフォーマンスコンピューティング、ビッグデータ、および AI での利用を想定している。
  • PreciVax – バイオテクノロジーのスタートアップで、抗菌剤耐性に効くワクチンの開発を専門とする。
  • Seasonalife – インシュアテック企業で、ウェブベースのワンストップサービスを提供する。複数の保険会社から見積、比較、保険商品の説明などを一括して行い、香港で認可された保険アドバイザー向けにサービスを提供する。
  • SmartSens – イメージングシステムを提供している。シリコンバレーのほか、香港と上海に研究開発チームがある。

Tech in Asia は各企業への投資額を Hong Kong X Technology Fund に尋ねたが、回答は得られなかった。各企業から取得した株式の比率も明らかにしていない。

Hong Kong X の会長を務める Neil Shen 氏はこのように話している。

今回のラウンドは、香港のアーリーステージ企業への初めての投資ラウンドとなります。対象となったこれらのハイテクスタートアップはいずれも成長の見込みが非常に大きく、これまで地域の学識者、海外から戻ってきた人たち、そして Hong Kong Science and Technology Parks や Cyberport などの政府によるインキュベーションプログラムによって育てられてきました。

今回の投資は、Sequoia Capital China が創設に一部関与した Hong Kong X-Tech Startup Platform の一環として行われた。Shen 氏は Sequoia Capital China の設立メンバーである。氏は昨年、3,835万米ドル相当をこのプロジェクトに投資した。Hong Kong X には香港科技大学の Zexiang Li 教授と、香港大学の Guanhua Chen 教授が協力している。

(8月16日更新:Hong Kong X は、NanoBioImaging が投資先企業に含まれないとして声明を訂正した。)

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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