Startup Alliance、シリーズAラウンド以降の300社以上を収録した韓国スタートアップ・エコシステム・マップ2017年版をリリース

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韓国のインターネット大手 NAVER(네이버)を母体とするスタートアップ支援組織 Startup Alliance(스타트업얼라이언스は先ごろ、2017年版の韓国スタートアップ・エコシステム・マップをリリースした(8月4日更新分、Ver. 3.2)。

2年前のマップのリリース時には80社程度しか収録されていなかったが、韓国スタートアップの増加に伴い、すべてのスタートアップの情報を収録することはできなくなり、現在では、シリーズ A 以降のラウンドに達したスタートアップ、または、累積調達規模10億ウォン(約1億円)以上のスタートアップのみを取り上げている。

スタートアップと合わせ、スタートアップエコシステムを構成する他の要素として、アクセラレータ、政府支援組織、国内ベンチャーキャピタル、韓国国内に進出している海外ベンチャーキャピタル、ネットワーキングイベント、テックメディア、コンサルティング会社なども取り上げられている。

韓国の起業家に話を聞くと、最近、特にスタートアップエコシステムで顕著なのは、コワーキングスペースの急速な増加だ。WeWork はソウル市内に乙支路(ウルチロ)、江南駅(カンナム駅)、三成洞駅(サムソンドン駅)の3箇所にコワーキングスペースを出しているが、中でもカンナム駅とサムソンドン駅のロケーションの間は、韓国スタートアップがひしめくテヘラン路に沿って徒歩20分程度の距離である。

その飽和状態から、アクセラレータバブルやコワーキングスペースバブルという言葉さえ生まれているが、韓国の場合、大規模資本をバックにしているところが多く、仮にビジネス単体で黒字化していなくても継続運営が期待できることが多い。十分なインフラを手に入れた韓国のスタートアップエコシステムが、どんなアウトプットを出して行くかについては、今後の THE BRIDGE の記事などでその動向に注目してほしい。

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