Tencent(騰訊)、インドのエドテックスタートアップByju’sに投資——Byju’sのM&A成長戦略の加速を狙う

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インドの人気ナンバーワン・エドテックスタートアップの Byju’s が中国インターネット大手 Tencent Holdings(騰訊控股)から非公開額の資金を調達した。

このラウンドによって、バンガロールを拠点とする同スタートアップは新市場向け製品開発を加速し、買収を通じた成長戦略が可能になる。

Byju’s の設立者兼 CEO である Byju Raveendran 氏は次のように述べている。

ブランド認知の向上と学生への浸透強化により、今年も再び収益の倍増を見込んでおり、通年ベースで利益を出せる見通しです。今回調達した資金をもとに、テクノロジーを利用した学習効果の高い教材制作という私たちの専門性を活用して、新市場の学習ニーズに応えていきたいと思っています。

2015年に設立されたByju’sはK-12向け教育アプリを制作している。同アプリはクラス4~12(K-12)の学生が使いやすくて面白い、効果の高い学習プログラムを提供しており、また、JEE、NEET、CAT、IAS、GRE、GMAT といった重要な試験に向けた各試験対策を提供している。個々の学生の学習度合いや能力に基づく個人学習プログラムを作成でき、学生が自分のペースや自己の学習スタイルで学ぶことができる。

このアプリでは単に学習内容の理論をそのまま押し付けるだけでなく、関連する背景を踏まえ、かつ視覚的な学習が提供されている。同アプリで学ぶ900万人の学生と45万人超の有料会員を抱え、Byju’ sは100%以上の成長を遂げており、前四半期には黒字転換したという。

今月初め、Byju’s は TutorVistaEdurite をイギリスの多国籍出版・教育会社 Pearson Plc. から買収した。3月には、ベルギーの投資会社で東南アジアの e コマース企業 Lazada投資している Verlinvest からおよそ3,000万米ドルの資金を調達している。

それ以前には、Facebook の設立者 Mark Zuckerberg 氏と Priscilla Chan 博士が共同出資で立ち上げた Chan Zuckerberg Initiative(CZI)ファンドから5,000万米ドルを確保している。この資金調達は Sequoia Capital と Sofina から7,500万米ドルの投資を受けてから6ヶ月足らずのことだった。

【via e27】 @e27co

【原文】

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