顔認識を利用して動画を録画する家庭用ロボット「Kuri」

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動きを感知して録画してくれる Mayfield Robotics 社の家庭用ロボット「 Kuri」 Image Credit: Mayfield Robotics

12月に最初の受注品が出荷される予定の家庭用ロボット「Kuri」は、製造メーカーの Mayfield Robotics が Kuri Vision と呼ぶ機能でユーザの顔を見るたびに動画を録画することができる。録画は、Kuri が顔認識機能を使って視界にいる人を特定すると開始される。そのほか、部屋や時刻に応じて起動・非起動のプログラム設定も可能だ。

このモバイルロボットで録画されたビデオは Kuri のアプリでシェアできる。コンピュータビジョンの活用やアプリ内でユーザが好きな動画、削除した動画などに注意を払うことで、Kuri は、時刻、自宅内の場所、関わりのある人などの要素に応じてユーザの好みを時間とともに学習していく、と Mayfield Robotics の広報担当は VentureBeat に語った。

Kuri の小売価格は799米ドル。音楽の再生や動画のライブストリーミングなど細かいタスクもこなせる。他にも、例えばあなたの飼い犬がソファに飛び乗ったときにアラートを発したりしてくれるので、Kuri のスピーカーから犬に注意することもできる。

今年、Kuri は特定のコマンドを聞いたときに踊る方法や、エネルギーが少なくなったときに自動で充電パッドのところに移動するといったテクニックもいくつか習得した。

Kuri はプラスチックのまぶた、ロボットらしいお尻、光る LED の心臓で表現活動を行う。これは同ロボットのメーカー Mayfield Robotics が romoji(ロモジ)と呼ぶもので、Kuri がユーザの指示を理解しているかどうかを教えてくれる。

また、Kuri は空間のマッピングにレーザーを使い、自分が部屋のどこにいるかを理解して壁や他の物体にぶつかるのを防ぐ。もし iRobot が思い通りテック大手企業などに空間データを販売するようになれば、Mayfield のような企業は Apple、Google、Amazon などとの競合が見込まれるだろう。

Mayfield Robotics の親会社は、ドイツの電機メーカー Bosch。同社が生み出したスタートアップには、農場の雑草を駆除してくれるロボットを製作する Deepfield Robotics もある。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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