8日、東京・渋谷で開催された日本上陸イベント。左から:Jeffrey Huang(黄立成)氏、ライバーの芷玄*Lenna (レナ)氏、ヒップホップアーティストでアジア男性トップライバーの NICE 氏 Image credit: M17 Entertainment
台湾の M17 Entertainment Group は9日、同社傘下のブランドである 17 Media が日本に現地法人 17 Media Japan を設立したと発表した。同社は日本の経営陣によりチームを育成、タレントとライバー(実況芸人)を発掘するという。
17 Media の運営するライブ配信アプリ「17 Live(17直播)」のユーザは世界に3,000万人、日本における iTunes AppStore のソーシャルネットワーキングカテゴリでは、アプリダウンロード数で11位(M17 Entertainment の発表による。AppAnnie のデータでは、本稿執筆時点で13位)。モバイルアプリを使って毎月3万人がライブ配信を行い、1日にのべ1万時間分のライブコンテンツが作成されている。
M17 Entertainment の共同創業者で CEO の Jixian Pang(潘杰賢)氏は、次のようにコメントしている。
日本のライブ配信市場は台湾のように戦国時代ではないため、17 Media が日本に参入するのはいい時期だ。台湾で学んだライブ放送の体験を持ち込み成功したい。日本において、ライブ配信の新メディア先駆者になるのが目標だ。
Machi アニキ(麻吉大哥)の名でファンから親しまれる、17 Media 創業者の Jeffrey Huang(黄立成)氏は、次のようにコメントしている。
我々は現在、日本で行なっていることに誇りを持っており、今回、日本市場に進出できたことに大変興奮している。我々にとって日本には大きな可能性があり、17 Media が日本で最大のライブ配信の新しいメディアの一つになると確信している。
Huang 氏は、1990年代初頭に台湾文化にヒップホップをもたらした3人組のラップグループ LA. Boyz(洛城三兄弟) の1人である。彼は2003年にタレントマネジメント兼エンターテイメント制作会社の Machi Entertainment(麻吉娯楽)を立ち上げ、2015年に17 Media を設立しデジタル業界に転身した。
KuGou Live を除いて、ここで紹介した Tencent のプロダクトは、ライブストリーミング用にデザインされたものではないが、これにこそポイントがある。例えば、ソーシャルネットワーク QQ Zone のユーザは、自分の大好きなアイドル TFBoys を見るために KuGou Live に乗り換える必要が無いわけだ。Tencent のような、人々のコミュニケーションの仕方、決済手段、ビデオゲームの遊び方を革新してきた中国のテック大手は、次に音楽の消費方法を再定義する準備が整ったようだ。
まずはじめに、Tencent はこれまでに、ほぼすべての音楽市場を支配できるようになった。昨年7月、同社の旗艦サービスである音楽ストリーミングの QQ Music が競合の China Music Corporation(中国音楽集団、CMC)と合併、Tencent Music and Entertainment Group(騰訊音楽娯楽集団、TME)を設立した。中国インターネットデータセンター(互連網数據中心、DCCI)の報告によれば、これにより、Kuwo、CMC が以前所有していた KuGou、QQ Music を合わせると、マーケットシェアの75%を占めることになった。
彼が挙げた数字は、紛れもなく将来有望なものだ。IFPI によると、2016年の中国の録音音楽コンテンツの売上は、ストリーミングサービスの30.6%上昇に支えられる形で、全体で20.3%上昇した。Tencent Music は、かつて音楽を無料で聞いていた中国人に、既にお金を払ってもらう方法を見い出しつつある。
Tencent はこのコンテンツを競合にもサブライセンスする。サブライセンス先の一つが、NASDAQ に上場する NetEase(網易)の子会社 NetEase Cloud Music(網易雲音楽)だ。この2年間、QQ Music と NetEase Cloud Music の両社は、積極的に違いを著作権侵害で訴えてあってきた。一度ある音楽が自社プラットフォーム上で独占になれば、それでユーザを取り込むことができることを望んでのものだ。
著作権にからむ裁判合戦は、中国のオンライン音楽に対する規制強化の背景に対抗する形で起きている。2015年7月、政府はついに、すべてのインターネット音楽プロバイダーに海賊版コンテンツを削除するよう命令した。ソニー・ミュージックエンターテイメント中国・台湾 CEO の Samuel Chou 氏は、2016年を「中国の音楽新時代元年」とさえ呼んだ。
音楽ストリーミングのさらに先へ
しかしながら、法的な強制力を高めてみても不十分だ。Warner Music Asia の社長 Simon Robson 氏は、次のように述べている。
海賊版から合法的なしくみへの移行をスムーズにするため、Tencent も少し手を加えた。QQ Music は、月額8人民元(約130円)、12人民元(約200円)、15人民元(約250円)の3種類になった。それと比べ、Spotify Premium は月間9.99ドルだ。しかし、投資家に大きな支援を受けたインターネット企業の間で、恒常的な価格競争の恩恵に預かってきた中国人ユーザにとって、これは何も新しいことではない。自転車レンタルのスタートアップ間の戦いが好例だ。Kuwo、KuGou、NetEast Cloud Music は皆、QQ Music と類似価格帯のサービスを提供している。
QQ Music は「デジタルアルバム」というものもテストした。QQ Music 上で人気の高いアルバムがリリースされると、そのアルバムはストリーミング対象の楽曲から外され、ユーザは一回のみの手数料を払って視聴ができるというものだ。2〜3ヶ月後、QQ Music はそのアルバムをストリーミング対象に戻す。
このモデルは、初期の成功を見せた。映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』のオリジナルサウンドトラックが QQ Music 上にお目見えすると、1週間で100万枚超のデジタルコピーが売れた。IFPI に Ng 氏は次のように語っている。
一方、Solis ははるかにシンプルだ。大きなアイスホッケーパックのようにも見えるが、オレンジ色の外観なので間違えることはないだろう。この製品にはスクリーンがなく、あるのは2つのボタンだけだ。電源ボタンは Solis の側面にあり、率直に言うと少し小さすぎる。上面には、ライトで現在のステータスを示す「スマートボタン」が配置されている。
(上)旧 Skyroam(左)と新製品の Skyroam Solis. Image Credit: Stewart Rogers/VentureBeat
Solis が備える現在ほぼ無意味な方のボタンは、将来活用できることが約束されている。Skyroam のグローバルマーケティング担当 VP である Cory Jones 氏は、間もなくカスタマイズ可能になると私に教えてくれた。
ハードウェアに組み込まれたプログラム可能なスマートボタン、GPS、Bluetooth のおかげで、今年中に Skyroam Solis を始めとする各種デバイスやアプリ向けに、ナビゲーション、安全、Skyroam Solis のコントロールなどの分野で新機能を追加することができます。
総評
さて、旅行中の Wi-Fi 問題を解決し、移動中もネット接続を維持する上で、Skyroam Solis は優れたソリューションと言えるだろうか? EU では新しいローミング法が制定され、ローミング料金の値上げを効果的に誘発している。イギリスで契約している私のデータプランは悪い方向へ向かいつつある。Three UK との契約では、新ルール以前は30ヶ国で無制限のデータが利用可能だった。しかし今後は月に12GB というローミングデータ量の制限がかかってしまう。
Skyroam Solis にアップグレードしたいと考えている既存の Skyroam ユーザを大切にしたいので、Skyroam Hotspot のワンデーパスを Skyroam Solis 4G LTE のワンデーパスに無料でアップグレードできます。ローンチから間もなくすると、1つのアカウントに複数の Skyroam デバイスを登録することも可能になります。
サービスにはいくつかの欠点があるものの、ソフトウェアアップデートで解決できるだろう(電源ボタンはもちろん、もう少し大きい方が良かったと思うが)。欠点に目をつぶれば、常にインターネット接続を求めている人にとって Skyroam Solis は有益だ。特に高価なローミング料金やデータ制限に悩む人には思いがけない吉報となるだろう。