進化するモバイルWebブラウザ「Smooz」開発、ファンコミュニケーションズと伊藤将雄氏らから8,500万円を調達——iOS11対応ver1.12を公開

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検索単語予測機能などを持つスマートモバイルWebブラウザ「Smooz(スムーズ)」を開発する ASTOOL は20日、ファンコミュニケーションズ(東証:2461)とユーザローカル(東証:3984)の創業者で代表取締役の伊藤将雄氏らから8,500万円を調達していたことを明らかにした。これは、ASTOOL にとって、2016年8月に実施した Skyland Ventures、エンジェル投資家でペロリ元代表の中川綾太郎氏、伊藤将雄氏からの1,500万円の調達に続くものだ。2016年2月の創業以降、ASTOOL の調達総額は1億円となる。

さて今朝、Apple は iOS 11 を公開したが、これに対応するバージョンとして ASTOOL は Smooz のバージョン1.12を公開した。最新版は AppStore からダウンロードできる。新バージョンには「広告ブロック」「かざして検索」の2つの新機能が備わった。

広告ブロックは、Smooz ユーザへのアンケートに基づき、最も要望が多かった機能だ。iOS 11 のコンテンツブロック API を利用しており、Smooz の「広告ブロック」設定をONにするだけで、ウェブページ上の広告が表示されなくなる。ページが読みやすくなるだけでなく、表示の高速化、データ通信量の節約にもつながる。本機能の利用には、Smooz のプレミアムサービス(380円/月)への加入が必要だが、初月は無料で利用できる。

かざして検索は、ユーザが調べたいものにスマホのカメラをかざすだけで、最適な検索結果を提供する。iOS 11 の新機能である Vision Framework と呼ばれる機械学習ライブラリを用いて被写体を自動的に判別し、最適な検索結果を提供する「自動モード」を搭載した。ユーザは検索すべき単語を考える必要なく、カメラをかざすだけで必要とする情報を調べられる。本機能の利用には、Smooz のプレミアムサービス(380円/月)への加入が必要だが、月に10回までは無料で利用できる。

Smooz は今回調達した資金の使途について、今後予定される Android 版のリリース、グローバル展開のため、開発チームおよびカスタマーサポートチームの強化に活用するとしている。ASTOOL が Smooz の新版を公開する際には、AppStore 上のリリースノートに ASTOOL 代表の加藤雄一氏が徒然を載せることで一部のコアなファンに人気を呼んでいるが、今回は大規模な機能追加が重なったこともあり、その余裕は無かったようだ。

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