バイクシェアリングのMobike(摩拜単車)、AT&TやQualcommと業務提携——世界展開を視野に入れた新しい自転車モデルの開発へ

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アメリカでスマート自転車シェアサービスの展開を目指す Mobike(摩拜単車)は、AT&T および Qualcomm との提携を計画している。これらのアメリカ企業2社との提携は、アメリカ規制当局への対応で有利に働くと見られる。さらに Mobike は、両社と開発する車体を世界展開のための共通車体モデルに採用する可能性もあると見られる。

Mobike は声明を通じ、Qualcomm の LTE IoT モデムを AT&T の 4G LTE ネットワーク上で使用する計画を発表した。モデムはアプリとペアリングされ、自転車の位置情報の把握および自転車の解錠に使用されるとのことだ。加えて「Mobike が推奨する返却地点」までのナビゲーションも行う予定だが、具体的にどういった地点になるかはまだ明らかにされていない。

Qualcomm のモデムは自転車の車体に埋め込まれる。全球測位衛星システム(GNSS)に対応し、アメリカ国内で GPS を使った位置の割り出しに使われる予定だ。AT&T のネットワークを使用し、Mobike は利用者らの膨大なデータを収集すると見られる。こうしたデータを使えば、ユーザにインセンティブプランを提供することでより需要のある地区に自転車を向かわせることも可能になる。また、Mobike が都市計画事業者と協業する際にも役立つだろう。

新しいパートナーである Qualcomm と AT&T のコンポーネントと機能を採用したこのモデルは、今後の世界展開で使われる共通モデルに使用される可能性もある。Qualcomm Technologies で製品管理部門VPを務める Vieri Vanghi 氏は次のように語った。

MDM9206 LTE モデムはグローバルマルチモード機能を備え、世界中で利用されている様々な周波数帯をサポートするために特別に設計されたものです。これにより、Mobike などのグローバルな IoT プロバイダーは世界で共通の SKU を利用できます。複雑な状況に対応できる費用対効果の高いサービスを迅速に市場に投入することができます。

Mobike が世界160以上の都市で展開する自転車は700万台以上に上ると見られるが、そのうち中国の一部の都市では、1モデルで世界中に対応するよう開発された今回の新しいモデルが導入できないことも考えられる。上海や北京など、路上で新たにレンタル自転車を展開することを禁止する都市が増えつつあるためだ

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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