ある起業家の自殺を招いた、中国出会い系サイトでの恋人詐欺事件——運営元の株価は半分にまで下落

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最近起きた WePhone 創業者の死が、中国のソーシャルメディアで大きな波紋を呼んでいる。

9月7日、低価格で電話がかけられる Skype のようなアプリ WePhone を開発する37歳の開発者 Su Xiangmao(蘇享茂)氏が自殺した。彼は29歳の前妻との経緯を綴った、心を痛めるような遺書を残していた。Su 氏は前妻とは中国版 Match.com の異名を持つ Jiayuan.com(世紀佳縁)で出会って結婚したが、後にこの妻は1,000万人民元(約1.7億円)を支払うよう Su 氏を脅迫したという。Su 氏にはそれを工面する余裕が無く、命を絶つことを選んだ。

Su 氏が Google+ 上に残した遺書(一部)。
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怒ったネティズンたちは、中国の出会い系サイトで長年にわたり蔓延してきたロマンス詐欺に対して、大きな声をあげている。厳格化された中国のサイバーセキュリティ法では、すべてのソーシャルメディアサービスに対しユーザの実名登録の実装を求めているが、このシステムは今でも回避することが可能だ。現地メディアである新京報のレポーターは、テストのために Photoshop 加工した ID と写真を使って Jiayuan.com に登録したところ、数時間以内に承認されたという。

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システムの抜け道を作る人たちは、真の愛を真剣に求めている人々を利用することができる。そこでは人々は常に結婚を求め、カップルが成功裏に成立したとき、エージェントは料金を徴収する。エージェントを偽装する詐欺師は、カモにしたユーザに何千人民元も支払わせるめに「恋人」と契約することになる。Su 氏の事件では、「恋人」はデザイナーバッグが欲しかったようだ。

裁判判決のデータベース itslaw.com(無訟)上で Jiayuan.com のことを検索してみると、合計559件もの犯罪事件が表示される。この数字は2014年の157件のピークよりも減少しており、今年は本稿執筆時点で48件の犯罪事件が Jiayuan.com と関連づけられている。

2015年12月に Jiayuan.com と合併した Baihe.com(百合)は9月13日、Su 氏の悲劇的な自殺を受けて、新三板(中国の店頭公開株式市場)で株価が約50%下落し、3.60人民元まで値を下げた。

【via Technode】 @technodechina

【原文】