心房細動の検知・トラッキング技術を開発する韓国Sky Labs、製薬大手バイエルのアクセラレータ「Grants4Apps(G4A)」の支援先に選出

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Digital health start-up Sky Labs from South Korea
韓国のデジタルヘルス・スタートアップ Sky Labs
Image Credit: Sky Labs

韓国を拠点とするヘルステックのスタートアップ Sky Labs が、ベルリンのアクセラレータプログラム「Grants4Apps(G4A)」で選出された4社のうちの1社となった。このプログラムは、昨年467億ユーロ(560億米ドル)の収益をあげたドイツの医薬品・ライフサイエンス最大手の Bayer が運営するものだ。

選出対象は、61か国、450社の申請企業だった。Sky Labs と残りの3社はそれぞれ5万ユーロ(6万米ドル)の支援金を獲得するほか、約100日にわたって行われるプログラムの期間中は、ベルリンにある Bayer 本社の医薬品部門に移転する。

その期間、Bayer のシニアマネージャーや外部の専門家がビジネスモデルや製品の開発に向けスタートアップらの指導、支援を行う。

Sky Labs は、CART(心臓トラッカー)とよばれるスマートリングのようなデバイスを開発している。これは、心房細動(AF)という、不規則な心拍リズムを引き起こす一種の心臓病の診断と管理ができるものだ。

40代以上の成人4人のうち1人の割合で AF の症状が起こるほか、脳卒中を引き起こす可能性があり、その場合患者の半数以上が死亡する。

Sky Labs の CEO、Byung-hwan Lee 氏は公式プレスリリースで次のように述べた。

Bayer は、新規経口抗凝固薬(NOAC)など循環器疾患の治療で世界をリードしている企業ですから、今回の機会が当社の AF 診断デバイスのさらなる開発につながり、地域、世界レベルで AF の早期発見、治療向上につないでいけるようになることを期待しています。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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