お弁当やケータリングの宅配サービス「ごちクル」などを運営するスターフェスティバルは27日、個人向けに、有名店・シェフの料理を誰でも自宅で簡単に再現できる、ミールキット宅配サービス「ごちレピ」の開始を発表した。
「ごちレピ」は、有名店のシェフが開発に全面参画し、必要な食材、特別な調味料が宅配で自宅へ届けられるミールキット。テレビ番組「料理の鉄人」のクリエイターが発起した料理業界応援プロジェクト「CHEF-1」の協力のもと、田村亮介氏(麻布長江・香福筳)、鈴木珠美氏(kitchen.) 、小薇氏(幸せ中国料理 ローズ上海) 、茂出木浩司氏(たいめいけん) 、坂井宏行氏(ラ・ロシェル 南青山)、山田宏巳氏(リストランテ・ヒロソフィー 銀座)、尾身奈美枝氏(料理研究家)氏らが開発・監修を担当する。
価格は料理によるが4,320円から。サービス開始時点での提供配達地域は関東、信越、北陸、中部、関西のみで、月曜日を除き配達日の指定が可能だ。スターフェスティバルでは、ごちレピが、お弁当・ケータリング総合宅配サービス「ごちクル」、デリバリー型社員食堂「シャショクル」に次ぐ事業の柱にしたいとしている。
この業界の動向を見てみると、アメリカの Blue Apron(NYSE:APRN)が今年6月にニューヨーク証取に上場、ロシアの Chefmarket には三井物産(東証:8031)がシリーズ A ラウンド(2016年5月)およびシリーズ B ラウンド(2017年7月)で総額約480万ドルを出資している。国内では、シェフ監修によるミールキットとしては TastyTable が先行しており、野菜宅配のオイシックスドット大地(東証:3182)はミールキット「Kit Oisix」を今秋からナチュラルローソン5店舗で販売開始する予定。このほか、セブンイレブンや高級スーパーの紀ノ国屋などが、ミールキット事業への参入を表明している。
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