
インドネシアのコワーキングスペース企業 Rework が、ジャカルタ、スラバヤ、バリへの進出に向けて300万米ドル超のプレシリーズ A ラウンドを発表した。本ラウンドは中国の ATM Capital とインドネシアを本拠とする Convergence Ventures が共同でリードし、中国が誇るコワーキングのユニコーン UrWork(優客工場)も参加した。
UrWork は中国最大のコワーキングスペースプロバイダーで、先月(8月)のプレシリーズ C ラウンド以来、企業価値は15億米ドルと評価されている。7月に初めて中国国外に進出し、シンガポールの科学技術拠点であるワンノース地区にワークスペースを開設した。
UrWork は今や中国、シンガポール、アメリカ、そしてイギリスにまたがり100ヶ所で運営しており、さらなる海外成長も進行中と言われている。同社は Rework とのパートナーシップにより、2018年中にインドネシアで35拠点に拡大が可能となる見込みだ。
インドネシアのスタートアップ各社は昨今、中国企業から相次ぐ資金提供を受けている。UrWork による Rework への投資は、より広範な競合関係にあるアメリカのワークスペースユニコーンである WeWork への対抗として捉えられる。WeWork はソフトバンクと Hony Capital から5億米ドルの資金を確保し、7月に中国市場に参入した。
ほどなくして、WeWork はシンガポールを本拠とする競合 Spacemob を買収し、東南アジアと韓国における拡大計画の実行に向けて5億米ドルの投資をコミットしていると発表した。
共有ワークスペースからは典型的には早期段階にあるスタートアップを連想するが、不動産業の Colliers International の調査によると、規模の大きい企業による利用も増えてきているとのことで、UrWork や WeWork のようなオペレーターに好機が訪れていることを示している。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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