Alibaba(阿里巴巴)、R&D強化に向けDAMOアカデミー(阿里巴巴達摩院)の開設を発表——今後3年間で150億米ドル以上を投資

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Image credit: Alibaba Group(阿里巴巴集団)

Alibaba Group(阿里巴巴集団)は10月11日、世界でテクノロジーのコラボレーションを増加させるよう設計された、革新的でグローバルなリサーチプログラム「DAMO アカデミー(阿里巴巴達摩院、Alibaba Academy for Discovery, Adventure, Momentum, and Outlook)」のローンチを発表した。このアカデミーの創設により、同社は今後3年間で研究・開発に150億米ドル以上の資金を投資する予定だ。

このアカデミーは同社による20億の顧客へのサービス提供を確保し、20年間で1億もの雇用機会を生み出すという初めての大規模な取り組みだ。同社は現在、2万5,000人のエンジニアとサイエンティストを抱える。

このアカデミーは世界に点在する7つの研究・開発ラボを統括し、プログラムに参加するサイエンティストや研究者を世界中から100人採用する予定。CTO の Jeff Zhang(張建鋒)氏がアカデミーを率いることになる。

この計画の下、7つのリサーチラボが中国(北京と杭州)、アメリカ(サンマテオとベルビュー)、ロシア(モスクワ)、イスラエル(テルアビブ)、シンガポールに開設され、データインテリジェンスのほか、Internet of Things(IoT)、フィンテック、量子コンピューティング、ヒューマン・マシンインタラクションなど基礎的およびディスラプティブなテクノロジーの研究に特化する。こうした広い研究分野の中でマシンラーニングやネットワークセキュリティ、ビジュアルコンピューティング、自然言語処理(NLP)などのトピックスに集中する。また、安全性の高いリアルタイムコンピューティングなどの分野でRISEラボを通してカリフォルニア大学バークレー校とも協力する予定。

20世紀には、企業は1つ2つの問題を解決すれば成功できました。ところが21世紀で成功するにはもっと多くの問題を解決しなくてはなりません。当社が研究分野で出遅れていることは承知していますので、IBM や Microsoft から学んでいく必要があります。

Alibaba Group 会長の Jack Ma(馬雲)氏は杭州で開かれた Alibaba コンピューティングカンファレンス2017の場でそう語った。DAMO アカデミーに関しては、3つの希望について述べられている。

同氏が強調したのは、このアカデミーが単に Alibaba の研究開発部門として機能するだけではなく、テクノロジーのマネタイズにより自立した企業になることである。

DAMO アカデミーは自給自足できる組織になるでしょう。立ち上げメンバー採用のために当初資金として今後3年間で150億米ドルを投資する予定ですが、自ら稼いでもらわなくてはなりません。規模によってではなく、そのテクノロジーから利益を上げるようになると強く信じています。

CTO の Jeff Zhang(張建鋒)氏が、DAMO アカデミー(阿里巴巴達摩院)を率いることになる。
Image credit: Alibaba Group(阿里巴巴集団)

DAMO アカデミーの発表と同時に、CTO の Jeff Zhang 氏は、Alibaba Group にとってのデータの重要性についても強調した。

Zhang 氏はカンファレンスで次のように述べている。

伝統的な企業とネット企業の違いは、後者がデータに基づいて意思決定するところです。プロジェクトにゴーサインを出したり中止したり、変更したときにどうなるのかといったことを把握しているのです。

当社には不文律があります。Alibaba のミーティングでは、参加者にデータを持ってくるように呼びかけます。データがなければケーススタディを持参してもらいます。ケーススタディがなければ視点を持ってきます。データ、ケーススタディ、視点がない場合は、メンバーは提案についてプレゼンする必要がありません。何よりもデータです。データがあれば、CEO のような力を手にします。インターネットの考え方でこの点はとても重要なのです。

【via Technode】 @technodechina

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