
<ピックアップ> Amazon is now the size of a small country
ここしばらくAmazonの話題をチェックしていますが、日を追うごとになんていうんでしょうか、厚みが増してる感じがあります。創業は1994年、楽天の創業が1997年ですからインターネット第一世代のサービスプロバイダとしては当然ながら「老舗」の部類に入ります。20年以上経ってるんですよね。
一方で話題はそんじょそこらのスタートアップよりも豊富で力強いです。ここ最近の話題をちょっと並べてみるとこんな感じ。今年はCESでのAlexa導入一色で始まり、国内にもスマートスピーカーがやってくることもあって、本格的な人工知能アシスタント元年みたいな感じでしたね。まだ2017年終わってないですが。
- Amazonの2017年コマース売上は米国全体のほぼ半分に到達する可能性(10月)
- Amazonが家の「中に」配送できる宅内サービス「Amazon Key」発表、今後はハウスクリーニングなどの事業者との連携も(10月)
- Amazonの研究開発(R&D)前期予算は161億ドル(1.8兆円)でトップ、S&P 500企業リストから【調査レポート】(10月)
- Amazonの人工知能アシスタント「Alexa」の開発は5000人体制にーー1年で5倍、さらに拡大も(10月)
- 米FTC、Amazonによる137億米ドルでのWhole Foods買収を承認(8月)
- Amazonが北米でドローン配達「Prime Air」の公開実験に成功(3月)
- CES 2017のベストガジェット、トレンド、出来事のまとめ(1月)
これでごく一部なんですが、話題はさらに増えている印象があります。もちろんチェックしてる米国媒体に偏りあることも関係してますが、それでも内容が単なるPRじゃなくて数字を伴ったものが多くて魅力的です。実際の反響も結構あったりするので読者の方も気になってる人多いんじゃないですかね。
で、それもそのはず、という数字がひとつありましたのでご紹介。ちなみにBIはジェフ・ベゾス氏が個人的に投資していたこともあってかAmazonのネタ多いメディアのひとつです。
記事によれば現在のAmazonの従業員数が54万1900人。これがですね、世界63カ国の小国よりも人口が多いそうなんですね。日本の47都道府県別でみると一番少ない鳥取県よりももうちょい少ないぐらい。ていうか鳥取県の県民のみなさん(もちろん赤ちゃん含め)全員が働いてる企業って考えると味わい深いですね。あんまり意味ないけど。ちなみに日本企業の従業員数ランキングトップはおなじみトヨタ自動車で約37万人、楽天は1万4000人ほどです。
記事についてるネットリサーチのStatistaのグラフをみると、今年に入って一気にグラフが伸びてますが、これは8月に発表されたWhole Foods買収の影響によるもの。ここで一気に16万人近く増えています。さらに同社は季節労働者として12万人をこのホリデーシーズンに雇用すると発表しているそうです。まあ、これは倉庫とかコールセンターですので一時的なものですが、それでもインパクトは大きいです。12万人ですよ。麻痺しそうです。
Alexaを中心とする人工知能関連の開発体制を昨年の1000人規模から5000人に拡大したという話題も凄まじいですが、全体をみると本当に記事のタイトルの通り、ちょっとした小国を運営してるみたいです。
via Business Insider
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