バンコクから東南アジアの物流マーケットプレイスを目指すDeliveree、Gobi PartnersなどからシリーズAラウンドで1,450万米ドルを調達

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Image Credit: Deliveree

東南アジアの物流スタートアップ Deliveree は本日(10月9日)、Gobi Partners がリードしたシリーズ A ラウンドで1,450万米ドルの資金を確保したと発表した。

設立時に投資した Inspire Ventures のほか、PSA unboXed および Asia Summit Capital もこのラウンドに参加した。

プレスリリースで Deliveree は、「東南アジアの主要な地上物流マーケットプレイスとしての成長を加速し、自社のロジスティクス技術ソリューションを企業向けに拡大するために」今回調達した資金を使用する予定だと述べた。

CEO で共同設立者の Tom Kim 氏は、拡張計画の詳細に関する質問に対し e27にこう答えた。

Deliveree の目的は、東南アジアの陸上輸送において強力な物流マーケットプレイスになることです。つまり、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンの全ての大都市圏で支配的なプレイヤーになりたいと考えています。競争上の理由により、次に狙っている市場やそれぞれのタイミングなどについてはお話することができません。

Gobi Partners のパートナー Kay-Mok Ku 氏は今回の投資についてこうコメントした。

GoGoVan への投資が成功したことで、従来の物流業界が抱える昔ながらの問題を解決するために、東南アジアの企業が類似のマーケットプレイス技術を採用することがますます増えていくだろうと考えています。 Deliveree のチーム、オペレーティングモデル、テクノロジーはいずれもこの地域で業界をリードする最良のポジションにあります。

2015年にローンチされた Deliveree は現在バンコク、ジャカルタ、マニラでサービス展開しており、マニラでは Transportify の名で知られている。

バンコクに本拠を置く同社は、企業が物資や商品、貨物などを移動する方法に革命を起こすことを目的として、1万5,000台のトラック、バン、ピックアップトラック、エコノミー車を掲載したモバイルおよびウェブアプリケーションプラットフォームを提供している。

2015年2月には Inspire Ventures と Ardent Capital から200万米ドルのシード資金を調達している。

Deliveree の CFO、Gagan Singh 氏は次のように説明した。

過去数年間、東南アジアの e コマースの増加により小口小包やラストマイル物流ばかりに多額の投資が行われました。しかし、私たちのこの業界には運用面での経済性が低いという欠点があります。

弊社が注力するのは、モバイルおよびウェブアプリを介してアクセスできる弊社の洗練されたマーケットプレイス技術によって、企業が直面している貨物や大口商品の問題を解決することです。最終的には、はるかに資本効率的でスケーラビリティが高くなるでしょう。

インドネシアでは GrabGo-jek といった配車サービス大手もこのセクターを重視しているため、即時配達サービスは非常に競争の激しい物流セクターとなっている。

更新: 前バージョンの記事では、Ardent Capital が今回のラウンドに参加していると述べらていたが、Inspire Ventures が設立時の唯一の投資家であり、今回も投資に参加したと Deliveree は明確にしている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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