
今日、Googleはサンフランシスコで開催したハードウェアイベントで新製品を発表した。何が話されたって?「機械学習」だ。ステージで何があったのか、要約したものをお届けしよう。
Google Pixel 2と2XL
2つの新しい Android 8.1 Oreoスマートフォン は、今日から予約注文可能だ。Pixel 2とPixel 2 XL、このスマートフォンの仕様はとてもよく似ている。Googleプロダクト担当チーフ、Mario Queiroz氏はAppleのiPhone製品ラインアップをもじって「大型デバイスだからといって特別な機能追加はしていない」と説明していた。
Googleはカメラを重視し、より高いダイナミックレンジや光学的な画像の安定および多くの画像処理を施した。Google Assistantへのアクセスもスマートフォンを握るだけという簡単さだ。
Pixel 2はJust Black、Clearly White、Kinda Blueの三色が10月19日に649ドル(64GB)、749ドル(128GB)で発売される予定(編集部注:日本国内での販売はアナウンスされていません)。Pixel 2 XLはJust BlackとBlack&Whiteの二色が11月15日に849ドル(64GB)と949ドル(128GB)で売り出される。これらにはヘッドフォンジャックがないため、特別なアダプターも付属する。
Google Home MiniとMax
Google Home Miniは、 同社の主力スマートスピーカーの小型版。このデバイスは本日より予約注文可能で10月19日に49ドルで販売される予定。Home Miniはcoral, chalk, charcoalの三色が用意される。

AmazonがスマートスピーカーのEchoに 6つの新しいデバイス を 追加して から1週間後の 発表 となった。しかし、Google Home MiniはEcho Dotや低価格のスマートスピーカーと競合することになるが、 今日発表されたGoogle Home Max はSonos、最近公開されたEcho Plus、AppleのHome Podなどの高性能スマートスピーカーと類似するものになる。
Home Maxは、HomeとHome Miniと同時に使うよう設定することができ、Google Assistantが内蔵されているので、音楽が大音量で再生されていてもコマンドを聞くことができる。スマートスピーカーは12月にchalkとcharcoalの二色が用意され、399ドルで販売される予定(編集部注:日本国内での販売はMiniのみ)。
AppleのAirPodへのGoogleの答え:Pixel Buds
Pixel Budsイヤフォンは 同社初となるワイヤレスヘッドホンだ。Google AssistantをインストールしたAndroidスマートフォンとペアリングすると、Pixel Budsは通知を送り、テキストメッセージを読み、音楽を再生してくれる。PixelまたはPixel 2を使用する場合は、40言語のリアルタイム翻訳 を使って会話することができる。

Pixel Budsは1回の充電で最大5時間使うことができ、付属のキャリングケースで充電しながら使えば最大24時間利用可能となる。イヤホンはClearly White、Kind of Blue、Just Blackの3色で11月に159ドルで販売される。月内に販売開始となるのがシンガポール、イギリス、ドイツ、カナダ、オーストラリアで、米国は今日 から予約開始される 。(編集部注:日本国内での販売はアナウンスされていません)
Googleのラップトップ「Pixelbook」
新しいChromebook は12.3インチのディスプレイとIntel Core i5またはi7プロセッサを搭載したものが選択可能で、ストレージには128GB、256GBまたは512GBを搭載したモデルが提供される。重さは約1キロと軽く、MicrosoftのSurface ProおよびSurface Bookと同様、折りたたんでタブレットとしても利用できる。

Pixelbookは本日より予約注文可能で、10月31日から出荷開始予定。ベースモデルは999ドルから提供されるが、これは通常600ドル前後で提供されている他のChromebookよりも高い設定になっている。またPixelbook Penを99ドルで追加購入すると、圧力感知型タブレットとしてタッチスクリーンを使用することもできる。
Chromecastの出荷数は5500万台
GoogleのハードウェアチーフであるRick Osterloh氏は、スマートフォンからテレビや外付けのスピーカーに音楽、写真、ビデオを送信することができる安価なストリーミングデバイス Chromecast の出荷数が5500万台に到達したと発表した。2016年7月時点での発表では3000万台だった。なお、第1世代のChromecast は2013年7月にリリースされている。
新しいDaydream View VRヘッドセット
手持ちのスマートフォンを仮想現実のヘッドマウントディスプレイに変えてくれるのがDaydream View VRヘッドセットだ。同社は今日、新たに 洗練されたDaydream Viewを99ドルで販売すると発表した 。これはPixelスマートフォンをヘッドセットに変えた 昨年のバージョンからのアップデートになる。

Google Clipは同社初のクリップオンカメラ
Googleは新たにPixel2にアドオンするクリップオンカメラ を発表した。カメラはハンズフリーで、高性能レンズ、イメージセンサー、シャッターボタンを備えている。このレンズの裏側にある機械学習がキモで、ユーザーのための写真を撮影し、以前には得られなかったショットをもたらしてくれる。もうすぐ発表で、249ドルで販売予定。
Google + Nest = スマートホーム
Google は2014年にNestを買収した後、ホームオートメーション製品とバーチャルアシスタントをより密接に統合しようと目論んだ。Nestは 最新のハードウェア とGoogle Assistantを統合して、ホームカメラ、ドアベル、サーモスタットといった製品群に新たなインテリジェンス機能を持たせようとしている。

特にすばらしい機能 は、顔認識を使用して身近な人を識別するNest Cam IQとの接続だ。これによってアシスタントは家の前で待っている人がいるというだけでなく、自分の知り合った友人や家族が玄関に出てきたことを伝えることができるようになるのである。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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