一方、GinzaMetrics を運営する Ginzamarkets が連続起業家の Ray Grieselhuber 氏らにより設立されたのは2010年5月のことだ。現在ではサンフランシスコに本社を置き、東京、オハイオ州コロンバスのオフィスのほか、ワルシャワ(ポーランド)、ラホール(パキスタン)、トロント(カナダ)にも拠点を持つ、企業向けの SEO のインハウス化支援ツールをグローバルに提供する企業に成長している。
左から:Ginzamarkets CEO の Ray Grieselhuber 氏と、ウィズフルエンス CEO の岡本博之氏
Grieselhuber 氏と岡本氏の出会いは10年前に遡るそうだ。当時、岡本氏は 米 Mezi Media(その後、米 Value Click Brands に売却)で日本法人に携わった後、アイレップで海外事業に従事。アドテク黎明期だった当時、岡本氏は海外アドテク企業やデジタルエージェンシーとの業務提携を推進していた。
その頃、Firewatching Media というデジタルエージェンシーを経営していたGrieselhuber 氏に出会うが、Grieselhuber 氏はその後、Ginzamarkets を創業し Y Combinator に参加。岡本氏は Grieselhuber 氏から Ginzamarkets に誘われたものの、自らスタートアップを創業することを選択し、今日に至ったのだという。岡本氏は、Grieselhuber 氏と自分は「SaaS スタートアップの先輩と後輩の間柄」だと語ってくれた。
現在までに MessageBird はチャット API を提供している。このメッセージング API は、Telegram、Messenger、WeChat、Line といったチャットアプリの機能をサードパーティのアプリまたはウェブサイトに組み込むものだ。これを使うとアプリ内の SMS ベースのコミュニケーション手段を拡張することができる。また、現在はビデオ API のベータテストの最終段階が行われている最中だ。6,000万米ドルを調達した同社は、本日(10月3日)ボイス API を正式にローンチした。この機能はここ数週間にわたりベータ版として提供されていた。企業らは、自社サービスに音声通話の機能を持たせることができる。Twilio が数年前からすでに提供しているのと同等の機能だ。
Vis 氏はこのように述べる。
世界最大かつ最も信頼性の高い、企業向けのテキストメッセージ API サービスをすでに構築しています。今回弊社はシリコンバレーとヨーロッパの2大投資家から資金を調達しました。今後は音声インフラを拡充し、サービスをエンタープライズ市場に売り込んでいきたいと考えています。
MessageBird の創業者で CEO の Robert Vis 氏
クラウドベースのコミュニケーションに特化した MessageBird としては、音声 API の提供の遅れは大きな痛手のようにも思える。おそらく、これまで成長の阻害要因となってきたのではないだろうか?
弊社の顧客は、音声 API が提供されていなかった頃は単に SMS を利用していました。音声 API は顧客の要望で導入されたものです。SMS で提供してきたものと同じ水準の、国境を超えたセキュリティとコストメリットを求める声がありました。ここ最近では SMS に加えて音声通話でも、通信各社と培ってきたコネクションを活かせるようになりました。自力で事業を運営するにあたっては、成長の源となる領域にフォーカスすることが重要です。弊社の場合、これまで SMS のサービスがそれにあたりました。しかし顧客から明確な要望があったため、追加で音声 API を作ることにしたのです。
クレジットカードによる決済アプリ「ONE PAY(ワンペイ)」を開発・展開するワンファイナンシャルは17日、インキュベイトファンドと D4V からプレシリーズ A ラウンドで1億円を調達したことを明らかにした。これは同社にとって1度目のラウンドにおける East Ventures からの調達(調達金額非開示)、2度目のラウンドにおけるエンジェル投資家複数からの調達(調達金額非開示)に続くものだ。
ワンファイナンシャル CEO 山内奏人(そうと)氏 Image credit: One Financial
ワンファイナンシャルが提供する ONE PAY は、インスタントなビジネスを行う小規模事業主や個人などが、顧客からクレジットカードで料金を徴収できる決済アプリだ。カード決済のプラットフォームという点では SQUARE やコイニーにも似ているが、特徴的なのは、事業主側に基本料金などが発生せず使わないときは無料であることと、クレジットカードの磁気ストライプやチップを読み取るリーダーデバイスが不要な点。
相手のカード券面を、事業主側のスマートフォン上の ONE PAY アプリから写真を撮ることで決済が完了する。一頃昔であれば考えにくいことだが、非対面決済のしくみを対面決済に応用しているようで、不正のリスクについては、ワンファイナンシャル側でそれを検知・防御する対策を施し、使い勝手とのバランスを取っているそうだ。
土曜日(14日)の午後には、札幌すすきのにあるライブハウス Zepp Sapporo でアイドルフェス「IDOL DIVERSITY」が開催され、ここではリクルートテクノロジーズが開発したモバイルアプリを使って、アイドルとアイドルの出演の間のステージ転換の時間を使って、好きなアイドルカードをファン同士が交換できる実験が展開された。
ライブが始まる前に MC がステージ上でアプリの操作方法を解説してくれたものの、正直なところ、ユーザインターフェースが難しすぎてよくわからなかった。操作する時間がライブの合間とはいえ、聴衆は基本的にステージか、周囲の状況に気を取られるので、文字を読まなくても操作可能なインターフェースが必要になるだろう。そういう点では、SHOWROOM や先ごろ日本に上陸した「17 Live(17直播)」でのバーチャルアイテムによる投げ銭などよりも、実際のライブで使われるモバイルアプリのユーザインターフェースの設計は難しいのかもしれない。
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