みんなでご飯を食べる地域コミュニティサイト「KitchHike(キッチハイク)」は10月31日、総額2億円の資金調達を実施したことを発表した。引受先はMistletoe、メルカリ、フリーバンクと東京TYファイナンシャルグループの共同創業支援投資ファンド、ベンチャーユナイテッド。株式比率および払込日は非公開。
同サービスは料理を作る人と食べる人のマッチングサイト。累計1万食のユーザーマッチングが実施されており、サービス内でのタグラインには月間1000食以上のマッチングが実施されている。2013年5月に料理をつくる人と食べる人のマッチングサイトとして公開された同サービス。2016年4月には事業内容を日常向けにシフトして現在「みんなでごはんを食べる地域コミュニティサービス」のコンセプトを掲げている。
メインユーザーは30代女性で同じ人が料理を作ったり別の機会では食べたり、といったケースも増えてきている。「ユーザーの共通点は食べるのが好きなこととコミュニケーションを楽しんでいること」と同社代表取締役の山本雅也氏は教えてくれた。定期開催される地域のごはん会「みんなの食卓」も都内5カ所で実施されており、首都圏を中心に2年後に500カ所での開催を予定している。
またマッチングしてリアルイベントに参加するまでには少なくともハードルはあると思う。これに対して質問してみたところ山本氏は下記のように答えてくれた。
「初対面や見知らぬ人と同じ食卓を囲むことは、一見すると新しく見えますが実はとても古くから実施されている普遍的な行為です。そういった文化をサービス内で熟成することを考えています。またインターネットによって昔の人類には当たり前だった『つながるための食』を再び仕組み化したいと思っています」(山本氏)
今回調達した資金はエンジニアや事業開発、カスタマーサポートといった人材の採用に充当する。また運営体制面ではiOS・Androidのアプリ機能充実と地域のごはん会「みんなの食卓」の規模拡大、グロース・マーケティング施策を推進していく。2年後には月間10万食のマッチングを目指している。
引受先であるMistletoeのFood & Farming 部門やメルカリが運営する「メルカリ」「メルカリアッテ」とも連携を予定しており、共にユーザー体験のクオリティ向上とマッチング数の増加を目指す。
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