「睡眠解析プラットフォーム」開発のニューロスペース、リアルテックファンドから約1億円を調達——吉野家とシフト勤務者対象の実証実験を開始

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⼤⼿企業向けに睡眠改善プログラム事業を展開するニューロスペースは11日、リアルテックファンド(運営元は、ユーグレナ SMBC 日興リバネスキャピタル)から資金調達を実施したことを明らかにした。調達額は不明1億円。ニューロスペースにとっては、2015年7月に実施したスローガンコアントと個人投資家からの調達、2016年12月に実施したグローカリンクからの調達に続くものだ(共に、調達ラウンドおよび調達金額は非開示)。今回の調達とあわせ、ニューロスペースは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究開発型ベンチャー⽀援事業に採択されたことも明らかにしている。

ニューロスペースは2013年12月の設立。企業の健康経営における睡眠改善プログラム「Sommnie」などを開発してきた。現在同社が注力するのは AI や IoT 技術を活用した「睡眠解析プラットフォーム」と呼ばれるもので、今日そのβ版がローンチした。

睡眠解析プラットフォーム
Image credit: Neurospace

このプラットフォームでは、個⼈毎の睡眠データを⾼精度に計測し、AI を活⽤した独⾃の解析技術から導き出した個⼈別睡眠解析結果と最適ソリューションそして改善データを提供する。社員の健康増進・⽣産性向上を志向する企業や睡眠ビジネス参⼊を検討する企業が、API を通じて経営の改善や⾃社サービス・IoT 対応製品に組み込むことが可能となる。

同社では、「睡眠解析プラットフォーム」の実証実験として、牛丼チェーン大手の吉野家のシフト勤務者を対象に、睡眠計測デバイスと、その計測データから睡眠ソリューションを提示するモバイルアプリを配布。⼀ヶ⽉におよぶ睡眠計測と改善⾏動のレコメンデーション、シフト調整などを通じて、プラットフォームの有効性の実証とブラッシュアップを行うとしている。

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