〝札幌版SXSW〟No Mapsから〜ブロックチェーン利用のアイドルカードのトレードアプリ、AI搭載ミラーを使った口腔ケアサービスがお目見え

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本稿は、No Maps 2017 に取材の一部である。

10月5日から約10日間にわたって札幌で繰り広げられた、テクノロジー・音楽・映像のフェスティバル「No Maps(ノーマップス)」は、この週末に終盤を迎えた。札幌の地を離れる前に、いくつか体験できた新サービスを紹介しておきたい。

アイドルフェス「IDOL DIVERSITY」会場前には、数百メートルは続く長蛇の列。
Image credit: Masaru Ikeda

土曜日(14日)の午後には、札幌すすきのにあるライブハウス Zepp Sapporo でアイドルフェス「IDOL DIVERSITY」が開催され、ここではリクルートテクノロジーズが開発したモバイルアプリを使って、アイドルとアイドルの出演の間のステージ転換の時間を使って、好きなアイドルカードをファン同士が交換できる実験が展開された。

数チームのアイドルがステージを繰り広げた。
Image credit: Masaru Ikeda

このアプリにはブロックチェーン技術が採用されていて、ユーザはアプリダウンロードした時点で5,000ポイントが付与され、そのポイントを使って、他のユーザと欲しいカードを交換できるというもの。最終的に同じアイドルのカードが5枚揃うと、そのアイドルとハイタッチができたり、ツーショットが撮れたりするという特典が得られる。

モバイルアプリ「IDOL DIVERSITY」
Image credit: Recruit Technologies

ライブが始まる前に MC がステージ上でアプリの操作方法を解説してくれたものの、正直なところ、ユーザインターフェースが難しすぎてよくわからなかった。操作する時間がライブの合間とはいえ、聴衆は基本的にステージか、周囲の状況に気を取られるので、文字を読まなくても操作可能なインターフェースが必要になるだろう。そういう点では、SHOWROOM や先ごろ日本に上陸した「17 Live(17直播)」でのバーチャルアイテムによる投げ銭などよりも、実際のライブで使われるモバイルアプリのユーザインターフェースの設計は難しいのかもしれない。

IMJ とライオンが展開していた「お口スッキリスポット」
Image credit: Masaru Ikeda

札幌駅から大通公園方面へと伸びる「札幌駅前通地下歩行空間(通称:チ・カ・ホ)」のコンコースでは、金曜日(13日)に公開されたばかりの IMJ とライオンによる、AI スマートミラーを使ったオーラルセルフケアサービスが展示されていた。この展示では、ハミガキの方法について歯科衛生士からの指導も受けられるとあって、一般市民の通行者からの関心を特に集めていたようだ。

AI スマートミラー
Image credit: IMJ

この AI スマートミラーは予防歯科を意図したもので、ユーザとミラーの音声によるコミュニケーションを通じてミラーがユーザーの口腔内状況を把握、個々のユーザーに適したブラッシング方法やハミガキ剤を勧め、オーラルセルフケアをサポートする。ミラーにはオーラルケアに関する動画や統計データが表示され、ユーザはオーラルケアに関する正しい知識と意欲を高めることができ、ライオンにとっては適切な商品の認知向上を図ることができるメリットがある。

トラパンツのブース
Image credit: Masaru Ikeda

さらにコンコースを進むと、秋田のウェブ制作会社トラパンツが、代行運転を頼めるモバイルアプリ「DAIKO」を出展していた。運転をする側とされる側をつなぐアプリで、ウェブサイトには世界初とあるのだが、すでにオーストラリアには Zero Drivers、韓国には Kakao Driver、中国には Didi Daijia(滴滴代駕)という運転代行モバイルアプリが存在し、同種のものと推測される。

Uber や Lyft に代表される配車アプリは、日本では既存のタクシー産業との兼ね合いで運用できないわけだが、地方で盛んな運転代行の分野で、この種の P2P あるいはシェアリングエコノミー的なアプローチが実現可能なのかどうか興味深いところだ。

トラパンツのブース
Image credit: Masaru Ikeda
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