Allganize が特化するのは、デジタル形式やハードコピーの文書をシステムに読み込ませることで、そこに書かれている内容を自然言語処理により AI が理解し、業務の一部を自動化(RPA、Robotics Process Automation)する技術。この分野では、日本のスタートアップでも写真共有アプリからピボットした Cinnamon が、契約書や報告書の業務効率化・自動処理の技術開発で先行している。
同社は島根県・松江に開発拠点を置き、海外からの日本へのエンジニア招聘を検討しており、エンジニア不足が深刻な問題となっている山陰地方の IT 業界の状況改善に寄与したいとしている。今回の調達を受け、同社は、島根県や松江市を日本だけでなく世界から優秀なエンジニアが集まるグローバル拠点の1つとして発展させるべく注力する。
今回の戦略的な提携の一環として、Alibaba Group(阿里巴巴集団)は総額224億香港ドル(約3,200億円)を投資して Ruentex から株式を譲り受ける形で Sun Art Retail Group(高鑫零售)の36.16%の持分を直接的、間接的に取得する。取引が完了すると Auchan Retail、Alibaba Group、Ruentex は Sun Art の経済的持分を保有することになり、その比率はそれぞれ36.18%、36.16%、4.67%となる。
中国で多様な食品をオフラインで販売する小売大手の Sun Art は、2017年6月30日時点で総床面積約1,200万平米分となる店舗を運営している。香港を拠点とする同社がO2Oの業界に進出したのは2015年だった。Sun Art の小売部門 Feiniu(飛牛)が持つ e コマース事業のプラットフォームが O2O プログラムを正式に開始したのは2015年5月。同年4月には Sun Art Retail がオンライン食料品店 Fieldschina(甫田)を、同年9月には主に大学キャンパス向けにモバイル O2O プラットフォームを運営する Xiaohehe(校呵呵)を買収した。
中国において、Auchan Retail は Sun Art Retail Group の大株主で、Sun Art は現在、「RT-Mart(大潤発)」と「Auchan(欧尚)」のブランドで446店のハイパーマーケットを国内の29州で運営している。1998年に Sun Art は初となる RT-Mart ハイパーマーケットを上海の閘北区に開店し、その後、Auchan によるハイパーマーケットが上海の楊浦区に設けられた。Auchan は最近、「Auchan Minute」という最新無人店舗のプロトタイプに関し Hisense(海信)と契約を交わした。
2011年、Boukai 氏はカリフォルニア工科大学時代の友人 Douglas Tham 氏と共に、材質科学のスタートアップとして Matrix Industries を立ち上げた。彼らはウェラブルデバイスがすぐに充電切れしてしまう問題に着目し、スマートウォッチ開発にピボットしてかさばりがちな電子機器のサイズを落とすことにフォーカスした。この問題を解消すべく行った開発を通して、彼らは10件の特許を取得した。