
Photo credit: Jirnexu
クアラルンプールを拠点とするフィンテックスタートアップの Jirnexu は本日(10月26日)、プレシリーズ B ラウンドで200万米ドルを調達したと発表した。日本の金融サービス企業 SBI グループが同ラウンドをリードしたほか、既存投資家であるインドネシアの Celebes Artha Ventura やシンガポールの Cento Ventures も投資に参加した。
かつて Saving Plus として知られていた同社は、銀行や保険会社など金融サービスのプロバイダ向けにフル装備の顧客管理ソフトウェアを提供している。その他にも、インドネシアで KreditGoGo、マレーシアで RinggitPlus という金融サービス比較サイトも運営している。
同スタートアップによると、マレーシアの消費者向け銀行の半数以上が、複数の金融商品を対象にアプリケーション・プロセスを単純化する同社提供のオンラインサービス「XPressApply」を採用しているという。最近では、RHB Bank 向けにリアルタイムのオンラインチャットボットサービスも導入した。これにより法定重利の融資の即時承認が可能となるため、今後数か月でこの技術を他行と共同展開する計画だ。
また、銀行や保険会社との配信契約数は今年2倍以上になったという。この動きは、2018年までにキャッシュフローベースで収支均衡を実現するという同社の目標達成に向け順調に推移していることを示している。
今回のプレシリーズ B でのキャッシュ投入により、Jirnexu の資金調達総額は昨年5月のシリーズ A での300万米ドルを含めて800万米ドルとなった。
会社声明の中で同社は、今回のプレシリーズ B での資金調達と SBI による戦略的な支援をマレーシアでの主導的な地位強化に活用する一方、新製品・サービスへの投資をさらに拡大していくと述べた。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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