
タイのファッション通販サイト Pomelo は本日(11月1日)、シリーズ B ラウンドで1,900万米ドルの資金を調達したと発表した。その額は、タイ発スタートアップのシリーズ B において過去最高額になると言われている。
同ラウンドは中国 e コマース大手の JD とインドネシアの投資会社 Provident Capital Partners が共同でリードし、アメリカの非公開株投資会社 Lombard Investments も参加した。
バンコクに本社を置く Pomelo は2014年に設立された。韓国発ファッションアイテムのオンライン販売から始まり、現在はデザイナーとともに自社ブランド商品の開発に取り組んでいる。
2014年9月にはプレシリーズ A ラウンドで160万米ドルを調達しており、東南アジアにおける創業期の e コマース関連スタートアップでは例を見ないほどの多額の資金が集まった。
その後、シリーズ A ラウンドを経て昨年10月までに総額1,100万米ドルの資金調達に成功。このシリーズ A では Jungle Ventures、500 Startups などが参加していた。
同社のプレスリリースでは、本日(11月1日)の調達額はタイのスタートアップにおけるシリーズ B ラウンドでは史上最高額になると述べられている。これは Tech in Asia のデータと一致しており、今までの最高額は2016年7月、オンライン決済会社 Omise が集めた1,750万米ドルであった(Omise は今年、トークンの発行でさらに2,500万米ドルの資金を確保している)。ちなみに、同じくバンコクを拠点とする競合ファッションサイト Zilingo も、今年9月のシリーズ B で1,700万米ドルを調達している。
JD による Pomelo への出資は、タイ、ひいては東南アジアへの注目度が最近高まっていることを示しており、特筆すべき出来事である。JD は9月にも、タイの店舗販売型小売大手である Central Group と5億米ドル規模のジョイントベンチャーを立ち上げている。また、中国の Tencent とともにリードした総額12億米ドル規模とされる投資ラウンドの中で、インドネシアの配車サービス Go-Jek にも出資している。
【via Tech in Asia】 @techinasia
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