
Image Credit: Poshmark
ファッションアイテムを売買するオンラインマーケットプレイスの Poshmark は本日(11月14日)、Temasek がリードするラウンドで8,750万米ドルを調達したと発表した。Mayfield、Menlo Ventures、GGV Capital、Inventus Capital、Uncork Capital、Union Grove Venture Partners、Cross Creek Advisors も投資に参加した。
カリフォルニア州レッドウッドシティを拠点に2011年に設立された同社は、誰もがファッションスタイルを売買、シェアできるいわゆる「ファッション向けソーシャルマーケットプレイス」を構築した。eBay と Instagram を組み合わせたと思ってもらえばよいが、そのファッション版といえる。
設立者兼 CEO の Manish Chandra 氏は VentureBeat への e メールで次のように伝えてくれた。
競合サイトと Poshmark の主な違いは、当社は商品(もしくは商品の保有)に注力していないことです。私たちは人に焦点を当てています。Poshmark は、ファッションを通じてシェアされたつながりで人と人をつないでいるのです。
同社はユーザと友人をつなぐことによりソーシャルメディアプラットフォームを活用している。彼は続けて述べた。
Poshmark にサインアップすると、すでにこのアプリを利用している Facebook と Twitter のお友達すべてを「友人」に追加することができます。
ユーザはウェブサイトのほか、iOS および Android 対応のアプリを通じて Poshmark のマーケットプレイスにアクセスすることができる。その後、売り手と買い手はスタイル情報の交換、画像の共有、取引の実施を自由に行える仕組み。
Chandra 氏によると、300万超の売り手が日々、Poshmark 上で700~800万アイテムを提供しており、「Instagram 世代で最大かつ最多の個人向けオンラインファッションモール」になっているという。プラットフォーム上には Gucci、J.Crew、Louis Vuitton、Nike、Tory Burch など5,000超のブランド、2,500万アイテムが販売されている。
Poshmark のマネタイズは取引がベースになっている。15米ドル未満の取引の場合、Poshmark が課す手数料は一律2.95米ドルで、残りは売り手の取り分となる。15米ドル以上の場合は売り手が販売価格の80%を獲得し、残り20%が Poshmark の分となる。
同社はそのほかにも、限定コミュニティメンバーのみが卸売商品を購入できるアプリの特選サイト「Wholesale Marketplace」を構成するブランドとも提携している。現在、Style Mafia や Snob Essentials などブランド100社と協力関係にある。
ミレニアル世代の移ろいやすい関心をつなぎとめるため、Poshmark は本日(11月14日)、Amazon Alexa を利用する新製品「Stylist Match」を発表した。これは例えば「Alexa、Poshmark にお願いして私をコーディネートして」とユーザが呼びかけ、夜のデートやカクテルパーティーといったテーマを選ぶと、Poshmark のコミュニティにいるスタイリストがファッションをキュレートしてくれる。

Image Credit: Poshmark
オンラインのファッション小売業界にいる競合には RealReal、ThredUp、そして最近1,550万米ドルを調達した Rebagg などがいる。
Poshmark はこれまでに約1億6,000万米ドルを調達している。今回新たに獲得した資金はプラットフォームのさらなる開発のほか、新たな分野や他国への進出に活用される予定。現時点でサービスが利用できるのはアメリカだけだ。
Poshmark の現在の従業員数は約200人。
【via VentureBeat】 @VentureBeat
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