ゲームアクセサリー会社Razerの香港でのIPOに応募が殺到、5億2,800万米ドルを調達

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Image Credit: Razer

東南アジアにおいて新規株式公開が高く期待されたテック企業の一つである Razer は今日(11月13日)、香港証券取引市場に新規上場した。

シンガポール発で現在はアメリカに拠点を置くゲーム関連機器メーカーである同社は、合計約5億2,800万米ドルの資金調達を目標に、公募価格を3.88香港ドル(0.50米ドル)としていた。

Bloomberg によると、取引開始後すぐに応募が殺到し、株価は公募価格を42%上回る5.49香港ドルにまで上昇したという。午後の取引で、4.58香港ドルをつけて初日の取引は終了された。

South China Morning Post は、10〜50%のトランシェを提供する証券引受業者を通じ、約22万の一般投資家が Razer 株購入を申し込んだと報じている。コーナーストーン投資家としては、シンガポールの政府系投資ファンド GIC、中国の不動産会社 Kingkey Enterprise Holdings(京基)、インドネシアのコングロマリット Djarum Group を経営する Hartono 兄弟が名を連ねる。

Razer の42%の株式が今日(11月13日)の IPO までに、シンガポール出身の CEO である Tan Min-Liang 氏の親族によって取得されており、彼は今回の上場で億万長者の仲間入りを果たすことになる。

Razer は調達した資金の4分の1をモバイルデバイスなど新規市場の開拓に投入する予定。同社は先週(11月第2週)、自社による初のスマートフォンを公開している。

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同じく資金調達額の4分の1を M&A に投入し、残りは研究開発、マーケティングと販売活動、その他の運営資金に充てられる。

Razer の見事なデビューは、Tencent(騰訊)傘下で電子書籍の China Literature(閱文集団)が11億米ドルを調達した香港での IPO から1週間足らずで行われた。

中国のオンライン自動車保険サイト Yixin(宜信)も、今週木曜日(11月16日)に予定される香港での上場で8億7,000万米ドルの資金調達を目指している。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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