シンガポールを拠点に〝共同リビングスペース〟を展開するスタートアップHmlet、150万米ドルを調達——シンガポールや日本でサービス拡大へ

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Image Credit: Hmlet

シンガポールを拠点とする共同リビングレンタルのスタートアップ Hmlet は、コワーキングスペース Collision 8の姉妹会社である Aurum Investments(シナジー効果が期待できる)がリードするシードラウンドで150万米ドルを調達した。

この投資ラウンドには、JobsCentral Group の共同設立者で Entrepreneur First のパートナーでもある Huang Shao-Ning 氏を含む複数のエンジェル投資家も参加した。

Hmlet は新たに調達した資金を香港や大阪での事業拡張に利用するほか、シンガポールと東京でレンタルホーム(同社は「共同リビングスペース」と呼ぶのを好む)の拡大につなぐ予定だ。

シンガポール国外出身の Yoan Kamalski 氏と Zenos Schmickrath 氏が率いる同社は、若いビジネスパーソンが柔軟性なリース条件のレンタルホームを見つける手助けをしている。個人の家主から住宅をリースし、物件に家具を備え付けてデザインを変更した後、賃借人に貸し出している。

賃借人は(都市再開発庁の規制により)最低3か月のリース契約に署名しなくてはならないが、緊急時には繰り上げて契約を終了させる選択肢はある。

さらに、適切な住宅と賃借人を組み合わせるシステムを提供しているため、同居人同士の揉め事といった事態は最小限にできる。Hmlet では、さらに円滑なマッチングシステムを提供できるようアプリの開発にも取り組んでいる。

最近、同社はシンガポールのイーストコースト(ジョー・チアット通り339番地)に7,000平方フィート(約650平米)もの新たな建物を取得した。入居受付から6週間が経過した現在、占有率はすでに95%に達している。

Hmlet には現在170人の会員がおり、収益は100万米ドルだとしている。

同社 CEO 兼共同設立者の Yoan Kamalski 氏はこのように話している。

モバイルで仕事をするミレニアル世代の柔軟性に対するニーズとスタイルの好みに対応できる共同リビングスペースを作りたいと思いました。テクノロジーとデザインを活用して、当社は物件をダイナミックな環境に変革し、Hmlet のコミュニティを強化しています。

また、共同設立者兼テクノロジー部門マネージングディレクターの Zenos Schmickrath 氏は次のように話している。

当社はコミュニティの企業です。有意義な真の関係作りに向け、人に力を与えるテクノロジーを活用しています。テックを日々の業務に取り入れることで、同じような思考を持つ人をつなぎつつ効率性を向上させています。

Kamalski 氏によると、シンガポールにおける Hmlet のコミュニティは2018年末までに600人に成長する見込みだという。

【via e27】 @E27co

【原文】

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