財務分析AI開発のxenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)、総額2.5億円を資金調達——三菱東京UFJ銀行、帝国データバンクなど8社が参加

by Masaru IKEDA Masaru IKEDA on 2017.11.22

MUFG FinTech アクセラレータでピッチ登壇する、xenodata lab. 創業者で CEO の関洋次郎氏
Image credit: Masaru Ikeda

東京を拠点に、自然言語を理解して企業分析を行う人工知能を開発するスタートアップ xenodata lab.(ゼノデータ・ラボ)は22日、8社から総額2.5億円を資金調達したと発表した。シリーズ A ラウンドと推定される。このラウンドに参加したのは、三菱東京 UFJ 銀行、帝国データバンク、東海東京フィナンシャル・ホールディングス(東証:8616)、岡三証券(東証:8609)、カブドットコム証券、DBJ キャピタル、みずほキャピタル、SMBC ベンチャーキャピタルの8社。xenodata lab. は今年2月に、三菱東京 UFJ 銀行、帝国データバンク、カブドットコム証券、三菱 UFJ キャピタルから総額6,000万円の調達を行なっており、今回のラウンドはそれに続くものだ。

今回のラウンドにおける各社の出資意図については、xenodata lab. によると、三菱東京 UFJ 銀行、帝国データバンク、カブドットコム証券からは、業務提携を伴うフォローオンの戦略出資。東海東京フィナンシャル・ホールディングスと岡三証券からは、業務提携を伴う新規の戦略出資。DBJ キャピタル、みずほキャピタル、SMBC ベンチャーキャピタルからは純投資とされている。

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ゼノ・フラッシュの画面サンプル(内容はダミー)
Image credit: xenodata lab.

xenodata lab. が開発した ゼノ・フラッシュは、日本の上場株式銘柄に特化して、XBRL解析、PDF表解析、PDFグラフ解析により、各種決算関連資料に書かれた情報を表データに変換、独自アルゴリズムにより表データの中から重要な決算のポイントを特定し、さらに自然言語処理により、資料中の膨大な文章データから、特定あれた数値の背景を抽出する。

日本の上場銘柄3,600社のうち、個人投資家が投資判断の参考にできる決算分析レポートが出されているのは、全銘柄の14%に相当する500社だけに過ぎない。つまり、比較的値動きが激しいため個人投資家が投資対象とする中小型株の大部分の銘柄には決算分析レポートが発行されていないわけだが、ゼノ・フラッシュを使えば、それらについても分析レポートが入手できることになるわけだ。

xenodata lab. では、提携関係を結ぶカブドットコム証券、岡三証券、東海東京フィナンシャル・ホールディングスなどに対し分析レポートを提供、社内業務の効率化や顧客へのサービス向上に役立ててもらう。帝国データバンクはゼノ・フラッシュのアウトプットを本業である企業情報データベースの研究開発に役立てるほか、xenodata lab. も帝国データバンクの持つ未公開企業情報をゼノ・フラッシュの機能改善に役立てる。

三菱東京 UFJ 銀行は xenodata lab. がフィンテック業界で脚光を浴びるきっかけとなった、同社が第1期でグランプリを獲得した MUFG FinTech アクセラレータ(現在は、MUFG デジタルアクセラレータ)の主催者であり、MUFG のグループ全体を巻き込んだ、より深い次元での協業関係が期待される。

今回の資金調達を受けて、xenodata lab. は解析対象を決算以外にも広げるべく開発を進め、上場企業の将来予測データの開発を行い、証券部門や機関投資家向けにサービス展開を目指すとしている。

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