Stephen Hays 氏は Deep Space Ventures のマネージングパートナーである。同社はベンチャーキャピタルファンドであり、e スポーツと B2B SaaS のアーリーステージの投資に特化している。 以前にも『The Birth of a Venture Capital Investment Thesis(ベンチャーキャピタル投資理論の誕生)』と『Why Invest in …
Stephen Hays 氏は Deep Space Ventures のマネージングパートナーである。同社はベンチャーキャピタルファンドであり、e スポーツと B2B SaaS のアーリーステージの投資に特化している。
ポーランド・カトヴィツェで行われた ESL e スポーツ大会の Counter-Strike: Global Offensive 決勝戦. Image Credit: ESL
e スポーツのスタートアップへの投資家として、ベンチャーキャピタル、エンジェル投資家、アクセラレータ、企業(戦略投資家)など388組を見つけることができた。これら388の投資主体のうち、ほとんど(327組、つまり84%)はe スポーツへの投資を1度だけ行っている。アーリーステージの投資家が何らかの理由でメインのビジネス以外の領域に投資し、1度限りの取引で手を引く場合は数多い。そのため、1度限りの投資家は真の「e スポーツ投資家」とは呼べないだろう。
リストに挙げた投資家の16%(388組のうち61組)は、2社以上の e スポーツのスタートアップに投資している。これらの投資家の中には、注目に値するものもかなりある(リストの完全版は私のサイトに掲載している)。複数の e スポーツのスタートアップに投資している投資家には、エンジェル投資家とアクセラレータも含まれる(500 Startups や Y Combinator などの著名アクセラレータも見られる)。多くの場合、エンジェル投資家は大手ベンチャーキャピタルのパートナーである。ラウンドの額が膨らみ、最小投資額がエンジェルの出資可能額を超えた段階で、ベンチャーキャピタルが出資を引き受けることになる。
388もの投資家がこの領域に存在するという事実は大変なインパクトがあり、誰も彼もが e スポーツの分野に乗り出しているようにも思える。しかし私が目にするラウンドの中には、時として応募者過多であったり、競争が激しすぎたりするように感じられるものもある。最も、現時点では、この分野は投資家たちにとって多くの機会を秘めているというのが私の見解だ。(特にアーリーステージのスタートアップへの投資と、業界の知識を備えた投資家らにとってはおそらく好機だろう。)この領域に定期的な投資を行っている機関投資家がまだ存在しないためだ。
最も活発にeスポーツに投資しているベンチャーキャピタルは?
e スポーツに2度以上投資している投資家61組のうち、45組はベンチャーキャピタルだ。(残りの16組はエンジェルまたは戦略投資家である。)アクティブな投資家(e スポーツに2度以上投資している投資家)のリストをこちらに用意した。スタートアップ設立者や興味を持った方は、ぜひ参考にしていただきたい。もし欠落している企業があれば、連絡いただければリストを更新する予定だ。リストの作成は単調な作業だったため、何社か洩れている可能性は大いにある。(連絡先は記事末尾を参照いただきたい。)
最もアクティブなベンチャーキャピタルのリストは以下に掲載しているが、他にも e スポーツのスタートアップへの投資家について、Crunchbase で見つけることのできたプロファイルをまとめている(リンクはこちら)。リストの閲覧にはおそらく Crunchbase のアカウントが必要になる。
今後の展望
e スポーツの領域には、過去12〜18ヶ月ほどで投資家が集まってきている。業界のスタートアップや小さなチームなどに投資を行った投資家が400近いことを見れば明らかだ。これを受け、この領域のスタートアップは劇的に増加している。去年の今頃を振り返れば、資金調達を行っているアーリーステージのスタートアップは12社に満たなかった。本稿を執筆している週だけでも30社以上を新たに発見し、業界の「最新状況」をまとめたこのリストに追加している。今まさに資金を調達しようとしている企業は、おそらくそれ以上多く存在することだろう。
業界に流れ込む潤沢な資金は、諸刃の剣だ。一方では業界の立場や私たちの主張、そして早期からの投資の正当性を立証するものとなる。しかし他方で、出資者を見つけやすくなることから、ますます多くの会社の設立を促すバブルを生むことにもなる。スタートアップが生き抜き、そして成長できる確率の低さはご存知のことだろう。これは、この領域に進出する多くの投資家が資金を失うことを意味する。アーリーステージの e スポーツへの投資家を見つけることが私の仕事だが、ここ12ヶ月ではるかに難しくなっている。ますます多くの案件から厳選する必要が出てきており、また、取り扱われる資金の量も天井知らずの勢いで上昇しているためだ。
とはいえ、今回作成した投資家リストが、アーリーステージのアイデアをピッチしようと考えている設立者らにとって有益なものとなることを筆者は願っている。投資側の人間たちは皆、来たる巨大な e スポーツビジネスに取り組むべく、こうした設立者らと手を組みたいと切望しているのだ。
新機能は、自分が今使っているカフェの座席を誰かに譲ることができるというものだ。この機能をオンにすると、そのカフェを使いたい人から何分後に到着するかの連絡を受けとることができる。これからカフェを使いたい人にとっては座席の予約機能として使え、座席を譲り渡す人は Apple Pay などで少額の対価を受け取ることもできる仕様だ。この機能はカフェのオーナーが活用することで、お店から潜在顧客に対する予約機能として提供することもできる。
Café Wifi 運営元 Remote Work 共同創業者、Ben Guild 氏(左)と Philip Bergqvist 氏(右) Image credit: Masaru Ikeda
Café Wifi を運営する Remote Work は、ボストン出身の Ben Guild 氏とスウェーデン出身の Philip Bergqvist 氏の2人の連続起業家が設立。昨年12月にローンチし、今年 Open Network Lab の Seed Accelerator Program 第14期に参加・卒業後も、東京のカフェをハシゴしノマドワークしながらサービスの開発を続けている。
Remote Work はノマドワークしましょう、と言っている会社なのに、登記のためのオフィスを持たなければならなかった点は残念。日本人なら登記住所を持てば済むのかもしれないが、外国人の場合、役人がオフィスにチェックにやってくる可能性があって、そこに仕事ができる環境を作っておかないといけない。馬鹿げているよね。
Remote Work のチームは Open Network Lab の Seed Accelerator Program に参加した際シードマネーの投資を受けているが、現在は地道に機能改善やコミュニティビルディングを進めている段階として、それ以上の積極的な資金調達には動いていない。マーケティングも決して積極的に展開しているわけではないが、これまでに世界2,000都市の10万軒以上のカフェの情報が集まっているとのこと。半年前に比べると、情報量は約30倍にまで増えたことになる。
今後は機能改善はもとより、カフェにとってのマーケティング手段となるような機能も追加し、現在の iOS 版に加え、Android 版のリリースも計画しているという。東京には Google Campus や Station F は無くても、街のカフェにノマドワークに勤しむ外国人起業家があふれるようなれば、それはシリコンバレーやテックシティなどにはない、スタートアップ・ハブとしての新たな姿になり得るのかもしれない。
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