
昨年の Tokyo Startup Gateway のデモデイに登壇した Yoki というチームを覚えているだろうか。弱冠17歳(当時)の東出風馬氏が率いるスタートアップで、情報端末の概念を変え、パーソナルロボットをもっとオープンで優しくカスタマイズ性の高いものにしようと提案していた。
あれから約1年の月日を経て、HACO を手にできる日がまた一歩近づいたようだ。Yoki は今日25日から、CAMPFIRE でクラウドファンディングを開始した。定額課金制で月あたり500円から15,000円まで、支援した金額に応じてチームからリターンが得られるファンクラブ形式のキャンペーンとなっている。チームはここで得られた資金をもとに、3万円程度で一般販売できる HACO の完成を目指す。

Image credit: Masaru Ikeda
HACO のメインコンピューターには Raspberry Pi が搭載され、OS には Linux ベースの Raspbian を採用。外装パーツや駆動部のモーターにも市場で入手が容易なものを使っている。HACO は HACO としてそのままでも動くが、ユーザにはこれをカスタマイズして、自分に合った HACO を作り出してほしいという意図があるようだ。
実際、THE BRIDGE でもロボットを多数紹介しているが、その多くはソフトウェアのレベルでは一定のカスタマイズが可能であるものの、パーソナルロボットとて、その用途には限界がある。用途の数の分だけロボットが必要になる、ということが起きれば、家の中はロボットで埋まってしまうかもしれない(そういう環境が好きなロボットギークがいることも事実だが)。

プロフェッショナルのみならず、一般人がロボットを簡単にカスタマイズする日が来れば、新しいロボット社会が生まれる契機になるだろう。特に創造力に満ちた子供たちが HACO を手にすることができれば、そこから広がる可能性は無限に思える。今年は間に合わなさそうだが、来年のクリスマスプレゼントには HACO を子供たちに贈ることをオススメしたい。
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