サイバーセキュリティのココン、動作拡大型スーツを開発するスケルトニクスに出資し実質子会社化

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スケルトニクス代表取締役 阿嘉倫大氏と、同社の動作拡大型スーツ「スケルトニクス」
Image credit: Skeletonics

サイバーセキュリティ領域の事業を展開するココンは、エンターテイメント領域に特化した動作拡⼤型スーツを開発するスケルトニクスにへ資本参加したことを明らかにした。具体的には、スケルトニクス株式の譲渡と、スケルトニクス発行の CB(コンバーチブルボンド)の引き受けにあたりココンが出資する。株式譲受および CB の株式転換後、ココンが持つスケルトニクス株式保有比率は51%となる。出資額は明らかにされていない。(ココンの発表スケルトニクスの発表

スケルトニクスは、⾼専ロボコン全国優勝を果たした沖縄⾼専のメンバーにより発⾜したチームで、その後半年で初期モデルを完成させた。2013年度の未踏IT人材発掘・育成事業のスーパークリエータに認定、2014年には経済産業省の「Innovative Technologies 2014」に採択されている。2015年にはアラブ首長国連邦のドバイ首長国首相オフィスに「スケルトニクス・アライブ」を売却し話題を呼んだ

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ココンでは、サイバーセキュリティ関連事業を主⼒事業と位置づけており、⼈間拡張分野は研究開発段階の分野として向き合うとしている。ココンは2016年から2017年にかけ、M&A を目的として SBI FinTechファンドなどから5億円、サイバーセキュリティ・業務特化型クラウドソーシング事業を強化を目的として、複数株主から5億円を調達している。

同社はスタートアップや事業の買収にも積極的で、2014年6月にはモックス、2015年1月にはオハコと資本提携、2015年5月には音声クラウドソーシングの「Voip!」を事業譲受、2016年3月にはイエラエセキュリティを買収している。2016年8月にはサイバーセキュリティのコンサルタンシー Lepidum(レピダム)を買収し完全子会社化する一方、同年9月1日にはイラストクラウドソーシングの「Panda Graphics」と音声クラウドシーシングの「Voip!」の事業部門を分社化し、Panda Graphics 株式会社を設立した(ココンの旧社名と同じ名称だが別法人)。

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