本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。 Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。 彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を…
QR コードや NFC 技術を使って、ユーザのスマートフォンを特定の URL と紐づけるサービス「スマートプレート」を開発するアクアビットスパイラルズは14日、プレシリーズ A ラウンドの2次募集で東急エージェンシー、K&P パートナーズ、個人投資家から7,000万円を調達したことを明らかにした(東急エージェンシーによるプレスリリース)。 これは同社にとって、2015年12月に実施したシー…
Image credit: Aquabit Sprials
QR コードや NFC 技術を使って、ユーザのスマートフォンを特定の URL と紐づけるサービス「スマートプレート」を開発するアクアビットスパイラルズは14日、プレシリーズ A ラウンドの2次募集で東急エージェンシー、K&P パートナーズ、個人投資家から7,000万円を調達したことを明らかにした(東急エージェンシーによるプレスリリース)。
これは同社にとって、2015年12月に実施したシードラウンドでの K&P パートナーズからの4,000万円の調達、2016年11月に実施したプレシリーズ A ラウンドの1次募集でのグローブアドバイザーズ、フリービットインベストメント、K&P パートナーズからの7,000万円の調達に続くものだ。今回の調達を受けて、アクアビットスパイラルズは開示されているものだけで、これまでに1億8,000万円を調達したことになる。同社は今後、プレシリーズ A ラウンドの3次募集を続ける予定。
この見出しは「Toutiao(今日頭条)」の AI ソフトウェアに作成されたものではない。だが1日に2,000万ものコンテンツがプラットフォームを流れる中で、より多くの人にタップしてもらうため Toutiao は見出し作成と A/B テストという2つの AI サービスを用いている。 Jinri Toutiao AI Lab(頭条人工智能実験室)のトップとして、ならびにアプリを所有する Byteda…
Image credit: 123RF / Kittipong Jirasukhanont
この見出しは「Toutiao(今日頭条)」の AI ソフトウェアに作成されたものではない。だが1日に2,000万ものコンテンツがプラットフォームを流れる中で、より多くの人にタップしてもらうため Toutiao は見出し作成と A/B テストという2つの AI サービスを用いている。
Jinri Toutiao AI Lab(頭条人工智能実験室)のトップとして、ならびにアプリを所有する Bytedance(字節跳動)のバイスプレジデントとして、Ma Wei-Ying(馬維英)博士が初めて外国のジャーナリストに語ったのは、彼らが研究している技術、なぜフェイクニュースを作成するボットを持つのか、ユーザの何を知ることができたのかということだった。
Jinri Toutiao(今日頭条)はユーザの行動によってリアルタイムで学習しアップデートされているニュースレコメンデーションアプリだ。検索エンジンのように全ての人に向けたランキングとは違い、アプリの検索機能はより個人に向けたものである点を Ma 氏は強調した。
Bytedance は違ったアプローチでフェイクニュースに取り組んでいる。それはフェイクニュースを書くことだ。Ma 氏が率いる AI 研究所はボットを開発しており、そのボットは会社の拡大を続けるデータベース内の実在するフェイクニュースを利用し独自の偽フェイクニュースを作成している。またフェイクニュースを見分ける別のボットもあり、こちらは前者が作った偽のフィードを分析し現実のニュースから符合するデータベースを引き出すことで学習している。
Ma 氏は競合する2つのアルゴリズムを持つことで両者が共に進歩していくことができると考えている。Toutiao はユーザにフェイクニュースだと思うものを報告してもらい、コメントを分析することでそのコンテンツがフェイクであると示すべきかどうかを見極める。入ってきたのがフェイクニュースであるとシステムが識別した場合、それを読んだユーザ全てに対して読んだのはフェイクだったと通知する。
機械学習は口コミの予測にも使用されている。新たに入ってくる記事と過去に人気になったものを比べるのだ。そして機械学習の成功が示されると共に、絶え間ないフィードバックを受けてシステムの正確性は上がっていく。アルゴリズムが特定のものの人気を歪めたりしないよう、また新たに入ってきてまだシステムからのポジティブな評価を確立していないユーザのコンテンツを止めたりしないよう、注意して見ていなければならないと Ma 氏は認めた。
William Nakulski 氏は起業家であり、AI やソフトウェアに興味を持つコンピュータサイエンスの専門家でもある。 人間であるとはどういうことだろうか。その答えは、人間性と同じく、絶え間なく変化し続け、人類とそして時と共に進化し続けている。しかし何世紀にもわたって人間を定義づけてきた本質的な一つの要素は、死からは逃れられないということだ。全ての人は病気になり、そして死ぬ。だが AI のよ…
人間であるとはどういうことだろうか。その答えは、人間性と同じく、絶え間なく変化し続け、人類とそして時と共に進化し続けている。しかし何世紀にもわたって人間を定義づけてきた本質的な一つの要素は、死からは逃れられないということだ。全ての人は病気になり、そして死ぬ。だが AI のような先端技術は、専門家の知性が成功すればではあるが、それを変えることができるかもしれない。
この技術は、病気に対する私たちのパラダイムをひっくり返そうとする最先端で先進的な機関で積み重ねられて来た。例えば Microsoft 生物学計算研究室は多岐にわたる刺激的な処理をホストしている。もっとも劇的なものは生体系を模したモデルを作り結果を予測することができるというものではないだろうか。マシンラーニングと数学と生物学が交わる場で、Microsoft の研究室はいつの日か細胞の振る舞いを理解およびコントロールし、プログラミングを通じて病気の治療ができるようになるという希望を抱いている。
これはまだ氷山の一角に過ぎない。新しくできた USC Michelson Center for Convergent Bioscience では Fei Sha 氏のような AI の専門家がマシンラーニングを健康と生命科学に応用し、ガンのような病気の遺伝的要因を特定してそれを治療するための非常に効果的で精密な治療法を開発しようとしている。
想像してみよう、全ての人が SD カードもしくはその人自身の遺伝情報と等しいものを持ち、医師は患者固有の情報に基づいて内臓や四肢をプリントアウトするような日が来るかもしれない。他にも、AI コンピュータの大量の研究は指数関数的なペースでデータの収集と学習が行われることでなされるかもしれない。Stephen Hawking 氏が警告するように AI に危険性があるのは事実だが、危険な領域に近づこうとすらせずともいくつかの驚異的な機会が存在するのだ。
もしそれが達成可能だとしても、病気から解放された楽園に到達するには障害があることは間違いないだろう。また、人口の過剰や不均衡、多数の倫理的難題といったことが結果として起きる可能性もある。だがコンピュータサイエンスは少なくとも人間性を再定義しており、またこの先も再定義し続けるであろうし、同時に AI は主流医学に風穴を開けるだろう。この点では、人間であるとは本当はどういうことかという問いの答えは、死からは逃れられないということではなく、むしろ死を乗り越えることができる私たちの驚くべき能力によって決定されるのかもしれない。