エウレカ卒業生スタートアップの「HERP」が自動連携型採用管理システムのティザー公開、赤坂氏・西川氏からの資金調達も

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HERP代表取締役の庄田一郎氏

エウレカ卒業生の庄田一郎氏が代表を務めるHERPは12月19日、自動連携型採用管理システムのティザーサイトを公開したことを発表した。事前登録を本日より開始し、2018年1月中にβ版を公開。正式リリースは2018年3月を目標としている。

また、元エウレカ取締役顧問の赤坂優氏と元エウレカ取締役副社長の西川順氏を引受先とした第三者割当増資を実施したこともあわせて公表。調達金額や払込日、株式比率などの詳細は非公開で調達資金は人材採用と環境整備に充当する。

HERPは採用担当者向けの採用管理システム。β版では各求人媒体を通した応募者の情報を自動連携により一括管理できる「HERP ATS」、各媒体ごとのメッセージを管理・返信できる「HERPCHAT」、求人内容を一括で更新できる「HERP JOBS」の3つの機能を公開する。

slackとも連携しており、どの求人媒体から応募がきても候補者情報がHERPに自動登録され、slackに通知が入るという仕組みだ。googleスプレットシートとの連携によるアドオン機能も追加予定。β版は初期費用無料で利用できる。

現状では各媒体との提携という形ではなく、ログイン情報の管理による情報連携を実施している。セキュリティ面に関してはログイン情報を全て暗号化し、HERP社ではログイン情報からアクセスできない仕組みで、今後はIP制限への対応もしていく方針だ。

媒体効果の見える化でHR領域のgoogleアナリティクスを目指す

元エウレカ取締役顧問の赤坂優氏、HERP代表取締役の庄田一郎氏、元エウレカ取締役副社長の西川順氏

2017年3月末日までエウレカの採用広報を担当していた庄田氏の退社を機に、2017年4月に設立された同社。採用コンサルティング事業の運営と自社サービス「HERP」の企画・開発を実施し、今回のティザーサイト公開に至った。

「エウレカ時代にも感じていた僕自身が欲しいものがHERPです。HR業界はデータ自体が閉鎖的で人材情報の構造は変わっていない背景があると思っています。短期的にはオンライン秘書などでも作業的業務は解決できますが、採用担当者の働き方自体を変えた時により良い情報活用ができるのではないかと考えています」(庄田氏)。

今後は管理業務だけでなく、分析にも力を入れて「HR領域のgoogleアナリティクス」を目指す。具体的には求人媒体の費用対効果などを中立の立場で見える化していくことを検討中だ。

庄田氏はエウレカ在籍時代から毎月16日の「イチローの日」に赤坂氏と西川氏に相談をしており、「自分がやりたいならやれ」という2人の後押しもあってHERPを設立した。赤坂氏・西川氏がエウレカ卒業生起業家へ出資するのは今回が初めてだ。

「エウレカで採用担当として働いてくれている時から、コミット力、目標達成能力の異常な高さ、そして周囲の人間を巻き込む能力を持って、エウレカの採用に多大な貢献をしてくれました」(赤坂氏)。

「少子高齢化などに伴って人の価値が向上する中で、増え続ける媒体を企業が管理し、情報を見定めることで業界のクオリティが担保される」と話す庄田氏。HR領域にまた1人、新たなプレイヤーが登場した。

 

 

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