ロフトワークが本格的にアジアに進出、 香港に「MTRL Hong Kong」を開設

by Mayumi Ishikawa Mayumi Ishikawa on 2017.12.13

【情報開示】筆者はロフトワークの広報担当者である。

ロフトワークは新たに香港に拠点を設立、ドロップイン型のクリエイティブラウンジ「MTRL Hong Kong(マテリアル香港)」を12月8日にオープンした。

MTRL Hong Kong は香港の中心部、香港島の Sheung Wan(上環)エリアに位置し、吹き抜けのある2F建ての長屋をリノベーション。昔から香港で広く使われてきた人造研ぎ出し石や、飛騨の広葉樹を使用するなど、ユニークな質感と素材を空間の中に散りばめられ、席数は38席とコンパクトなスペースだ。

2Fの吹き抜けを前にするワーキングエリア。窓の向こうは naked Hub(裸心社)が見える。

MTRL Hong Kongの道を挟んだ真正面の16階建てのビルには、アジア版 WeWork とも言うべき naked Hub(裸心社)が5ヶ月前にオープンしている。800以上のデスクを設けることができる巨大なコワーキングスペースで、MTRL Hong Kong にとっては、競合が立ちはだかったように見えるが、むしろチャンスと捉えているようだ。MTRL Hong Kong は、ものづくりやプロトタイプに特化しているスペースのため、充分に棲み分けが可能、この Sheung Wan にスタートアップやクリエイティブな人材が集まる良いきっかけとなる。

12月8日のオープニングレセプションには、香港のクリエイターやアントレプレナー、日系企業の重役など、100人以上が集まった。
「攻殻機動隊 S.A.C.」に登場するタチコマを再現した、Cerevo 開発のスマート・トイ「1/8 タチコマ」を日本から取り寄せ展示。
タッチセンサーとワイヤレスセンサーを内蔵した木製のディバイス「mui」 のプロトタイプの展示と、デザイナーの廣部氏によるプレゼンテーション。
日本から取り寄せた様々な「素材(マテリアル)」が展示

今後、東京や京都の MTRL と連携し、クリエイターのものづくりのインスピレーションとなるような、様々な素材(マテリアル)を取り寄せ、展示していく予定だ。

MTRL Hong Kong にはカフェが併設され、一般ユーザーやクリエイターには、ドロップイン型のコワーキングスペースとして、また企業向けには「自社サービスの体験をインストールする場所」として利用できるようにしていく。プロトタイプを展示してテストマーケティングを行ったり、また集中的に議論や作業を行なったりする場所としても利用可能だ。

ロフトワーク香港創業メンバーの林千晶氏のブログには、次のように綴られている

IoT、金融、ビッグデータなど、これからのサービスにおいて、国境に起因する制約はますます薄まる。日本で開発をしてから、各国に合わせてローカライズなんてしている暇はない。リサーチ・計画段階から、世界を視野に入れてプロジェクトを実行することが重要だ。そんな挑戦を応援するために、ロフトワークはアジアを代表するクリエイティブカンパニーを目指す。

また毎月のミートアップでは、デザイナー、エンジニア、起業家、投資家、政府関係者、大学関係者、メディアなどを招き、良質な人の繋がりを育てる。日本、台湾、香港、中国を中心に、互いの価値観を理解し、コラボレーションを促進させるネットワークを提供したい。

ロフトワーク香港創業メンバー。左から:Tim Wong 氏、Eda Chow 氏、林千晶氏、諏訪光洋氏、Harvey Chung 氏。建築・クリエイティブ・コミュニケーションのバックグラウンドを持つメンバーが揃う。

MTRL Hong Kong

  • 住所 G/F, 10 New Street, Sheng Wan Hong Kong(地図
  • 営業時間 10:00-19:00(日曜休)
  • 席数 38席
  • 料金プラン 3時間150HKD(1ドリンク付)、1日300HKD(2ドリンク付)、1日プラスプラン400HKD(2ドリンク、スイーツ、45分のレーザーカッター利用込み)
  • 設置機材 レーザーカッター、UV プリンター、3D プリンター(45分150香港ドル〜)
  • Webサイト http://mtrl.com/hk/
  • Facebook ページ https://www.facebook.com/mtrlhk

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