「30分の配信で11800円が43着」ーーライブコマースPinQul運営のFlattがプライベートブランド「P.Q. by PinQul」の販売を開始

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ライブコマースアプリ「PinQul(ピンクル)」を運営するFlattは12月19日、プライベートブランド「P.Q. by PinQul」の販売を開始したことを発表した。なお、商品の販売は11月13日の配信から開始されている。

同ブランドはPinQulでファッションアイテムを紹介するインフルエンサー「PinQulコーディネーター(以下コーディネーター)」が好きをカタチにすることをコンセプトに作られたブランド。製造はアパレルブランドとの取引実績を持つODMメーカーと連携。コーディネーターとODMメーカーのデザイナーが協力しながら商品を制作していく。

プライベートブランドや1商品1万円以上の高単価商品に関しては、同社代表取締役の井手康貴氏はじめとしたメンバーも前回の資金調達時の取材で相性の良さに注目していた。現在は5人のコーディネータがPinQul上で自らが制作した服やアクセサリーを販売している。

実際に販売してみたところ、コーディネーターとユーザーの30分のやりとりの中で11800円のセットアップが43着販売されたり、30分の放送中に約20万円を恒常的に売り上げるコーディネーターの登場事例も出てきたということだ。プライベートブランド商品は11月中旬より販売を開始し、12月中旬までに売り上げ数百万円を超えた。

コマース機能に特化したライブコマース

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実際に販売された商品たち、写真左は43着販売されたセットアップ

「PinQulの特徴は商品を売ることにこだわっている点です」と同社CCOの豊田恵二郎氏は話す。実際にPinQulの配信を見てみると、コーディネーターがはじめから最後まで「商品の説明」をしている様子が配信されている。コメントも「配送はいつですか?」「売り切れてますか?」といった販売している物に関する質問が多い。

「売れるか売れないかは、コーディネーターとその人のファンがライブ慣れしているかという点にも大きく影響しています。実際に今一番売上をあげるコーディネータも当初は商品が売れませんでした。インスタライブや配信時に友達を連れてきて盛り上げることによって、30分で43着を販売できるようになったんです。実際物を本気で売れる人は日本に少なく、コーディネーターたちにも物を売れる教育をしていかなければと思っています」(豊田氏)。

リリースから現在までに30配信を実施し、そのうち6配信はプライベートブランドの配信だ。その他フリマ配信などを多く実施している。ユーザー層は20代前半から後半の女性が多く、購買している人から地方の人のニーズが大きいこともわかってきた。

詳細はまだ教えられないということだったが、今後は資金調達なども視野にいれながら、PinQul以外にも次の展開を考えているということだった。

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