中南米のブロックチェーン取引プラットフォーム「Andes」がローンチ

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中南米の可能性は大きいものの、この地域は起業家を育てるという点では多くのチャレンジが存在する。

その理由のひとつは、全体的なビジネス環境における数多くの弱点と複雑さだ。世界銀行による「ビジネスのやりやすさ」指標では、中南米はあらゆる主要な指標において、先進国に大きな遅れをとっている。

11日、Latoexは、Andesという取引プラットフォームのローンチを発表した。従来の資産をトークン化したアセットに変換できる多くのツールを提供するプラットフォームだ。

中南米の金融マーケットは、株式、不動産、金、コモディティ、炭素クレジット、石油のような資産で構成されている。これらの多くは物理的に移動することが難しい。もちろん、デジタルの取引システムも存在するが、多くのケースで買主と売主は有形資産を表す書面を使っている。

それは、複雑で効率が悪く、追跡が難しい。

その結果、さらに複雑さが増すような金融規制も相まって、この地域の不換紙幣の代替案に対する関心は大きい。こうした状況もあって、中南米の多くの場所では仮想通貨市場が盛り上がっている。

Latoexはブロックチェーンをベースにしたソリューションを提供しており、企業はこれを使うとICOができたり、デジタルアセットをつくる・取引することができる。

中南米の法令はよく変わることで有名だ。厳格な規制、インフレ、ビジネス環境の複雑さ、そしてデノミといった点すべてが現状をつくっている。ブロックチェーンと仮想通貨は、より魅力的な代替案を生み出せる可能性がある。

Andesは、トークン発行者、金融機関、ICOを目指している企業によって維持されている。Ethereumブロックチェーンをベースにしており、スマートコントラクトを使って清算を自動化し、バックオフィス処理をシンプルにする。ICOツールキットを使えば、事業者は自分のICOをローンチして、トークンを生み出すことができる。

Andesは現在、インターナショナルな投資家でも利用可能だ。ブラジル、カナダ、中国、エストニア、米国の国籍をもつ、または居住している者は対象外である。

(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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