Google、eスポーツライブストリーミング「Chushou(触手)」の1.2億米ドルのシリーズDをリード——中国スタートアップ向け出資で2例目

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Chushou(触手)

サーチエンジン最大手の Google が、中国のライブストリーミングモバイルゲームスタートアップ Chushou(触手) の1億2,000万米ドルのシリーズ D ラウンドをリードした。

既存投資家である Qiming Venture(啓明創投)、Xiaomi(小米)の設立者 Jun Lei(雷軍)氏率いる Shunwei Capital(順為資本)、Alpha X Capital(沸点資本)も投資に参加した。

Google が中国のスタートアップに出資するのはこれが2度目。前回2015年には、北京に拠点を置く AI スタートアップ Mobvoi(羽扇智)に資金を投じている。

Google は Chushou への出資を足掛かりに、現在 Google 検索エンジンがブロックされている中国への進出を狙っている。ロイター通信によると、海外視聴者をターゲットにしたサービス拡大などの分野で Chushou を支援するものと見られる。

Google の北アジア地域企業開発のトップ、Frank Lin 氏は次のように語った。

Chushou は、急速に増加する熱狂的なコンテンツクリエイターと視聴者というユーザベースと共に優れたプラットフォームを構築しました。また同時に、先見性のある拡大計画を持っています。今回の出資を通じて Chushou の計画実現を後押しすることで、世界の多くの人々に素晴らしいモバイルゲームコンテンツを届けられることを期待しています。

2015年設立の Chushou は、モバイルゲームのライブストリーミングを可能にする e スポーツプラットフォームだ。同社によると、現在ストリーマーは約800万人、1日あたり25万回のライブストリーミングが行われているという。

ライブストリームゲーミングプラットフォームは、中国において e スポーツの人気形態だ。eスポーツとは、観客が見守る中でゲーマーたちが競い合うジャンルで、目下急成長中の新興業界である。2015年には、Google の YouTube がライブストリーミングゲーマー向けのサービスを開始し、現在この分野の世界マーケットで大きなシェアを占めている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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